自動バックアップをはじめとする複数のバックアップ機能を備えたテキストエディタ。ウィンドウ背景の透明化機能により、背後のウィンドウやアイコンを操作することも可能。「めもすけ」は、編集中文書の消失防止に主眼が置かれたテキストエディタ。
- ユーザが設定した間隔での自動バックアップ
- 上書き保存時の保存前状態でのバックアップ
- 任意タイミングでのバックアップ
の3種類の方法(タイミング)でバックアップを取ることが可能。作成されたバックアップファイルは、専用ウィンドウを使って操作できる。対応する文字コードはShift JIS/JIS/EUC/Unicode/UTF-8。バックアップファイルは、あらかじめ指定されたフォルダ内に作成される。自動バックアップの作成タイミングは1分単位で設定することが可能。保存期間(1日単位)を指定することもでき、期間を経過したファイルは「めもすけ」の終了時に自動的に削除される。任意タイミングでの「すぐにバックアップを作成する」は、メニューやツールボタンからすばやく実行できる。
バックアップファイルの操作は、「バックアップを開く」ウィンドウで行える。一覧から選択したバックアップファイルの内容を確認できるほか、「関連付けられたアプリケーションで開く」「めもすけで開く」ことも可能。バックアップファイル名には、実行された日付と時刻がYYMMDD_HHMMSS_という形式で付されるため、ひと目で「いつバックアップされたのか」がわかる。さらに、文字コードやバックアップ方法もファイル名を見ただけでわかるよう、アルファベットが付けられる。
もうひとつの特徴が「入力領域を透明にする」機能。文書編集を行うための入力領域を透明化し、背後のウィンドウやアイコンにアクセスできるようにするもので、例えば、
- 「めもすけ」の背後にあるデータをコピー
- 入力領域の透明化を解除
- 「めもすけ」に貼り付ける
といった操作を行える。さらに、ウィンドウ(フォーム)全体を半透明化することも可能。10〜50%の5段階から透明度を選択できる。透明化、半透明化時に背面が見づらいときは、一時的に文字色などの設定を変更して、見やすい配色やフォントに変更することが可能だ。
テキストエディタの基本機能としては、検索・置換、日付・時刻の挿入、テキストの右端折り返しの指定といったものが用意されているほか、よく使う文字列を五つまで登録して文書に挿入する機能、大文字/小文字変換機能、全角/半角変換機能なども利用できる。
そのほか、完全でないURL(ttp://vector.co.jp/など)を修正してリンクに変換したり、各行の末尾に改行タグを付加したり、編集中の文書をHTMLファイルとしてブラウザで開いたりといったことも可能。HTMLドキュメントの基本構造が記述されたテンプレートが用意され、新規作成時にテンプレートを開いて編集できる。