デジカメ写真を、よりリアルな画像に変換できるフォトレタッチソフト。「くっきりんこ」は、デジカメで撮影された写真を加工し、リアルな質感を持つ画像にできるソフト。「リアル」「くっきり」など、計5種類の加工機能を備える。「ピント修正」がメインであった従来バージョンに対して、色調補正などの機能が追加された。読み込み可能な画像形式はJPEG/BMP/PNG/TIFF。保存可能な形式はJPEG/BMP/PNG。すべての画像加工機能をメニュー/ツールバーから呼び出すことが可能で、はじめてでも簡単に使える。
用意された画像加工機能は「リアル」「ピント修正」「すっきり」「くっきり」「色被り除去」の計5種類。「リアル」では、(具体的にどのような加工を行うのかは明らかにされてはいないが)コントラスト向上やシャープネス向上、色被り除去などが総合的に適用されるもの。結果として、加工前画像に対してくっきりと見栄えのする画像が得られる。
「ピント修正」はその名の通り、ピンボケ画像を修正して、よりくっきりとピントが合っているように見せる機能。
「すっきり」「くっきり」は、(やはり加工の実態は明らかになっていないが)主に画像の輪郭部分に対して効果を適用できるもの。「すっきり」は、輪郭部分が若干強調されるようになり、すっきりとキレのよい画像になる。「くっきり」は、画像フィルタでの「エンボス」に近い感じの効果で、画像の立体感が強調される。
「色被り除去」は、画像全体の色調を解析して、特定色への偏りを修正する機能。いわゆるホワイトバランス調整のような効果だが、ユーザが色を指示する必要はなく、強度を指定するだけで効果を適用できる。
いずれの機能も、効果の適用時には強度を指定できる。機能によっては、ユーザが修正可能なパラメータも存在する。
効果を適用するダイアログでは、画像全体と、一部分を拡大した等倍画像とが表示され、適用結果をリアルタイムで確認できるようになっている。拡大表示の対象は、マウスドラッグで任意の位置に変更できる。
効果の適用時には複数レベルのUndo/Redoが可能。効果を確認しながら、複数の加工を続けて適用してゆける。