デジカメ写真の閲覧に適した画像ビューア。タブ型ワークシートによる効率的な画像整理、Exifサムネイルを利用した高速ブラウジングなどが特徴。「WinCCD」は、デジカメ写真の一覧・整理・表示などを行える画像ビューア/ブラウザ。軽快に動作する。JPEG/BMPといった一般的な画像形式はもちろん、一眼レフデジカメなどで使われる現像前画像(RAWデータ)の表示にも対応。シャギーを抑えたスマートレンダリングのワンタッチON/OFF、BGM付きスライドショウなどの機能も搭載する。
メイン画面は3ペイン構成。左から「フォルダツリー」「サムネイル一覧」「情報ウィンドウ」が並ぶ。サムネイル表示可能なファイル形式はJPEGのほか、Windowsで一般的なBMP/GIF/PSD/ICO/CUR。さらに、デジタル一眼レフで使われるRAWファイルの表示にも対応。RAWファイルは、デジタルカメラのメーカーや機種ごとに形式が異なるが、「WinCCD」では、主要カメラメーカー8社・9形式に対応する。利用できる機種数は30機種以上に上る。
サムネイル一覧の表示サイズはあらかじめ用意された3種類から選択できるほか、ユーザが自由に指定することも可能。Exif情報が記録されたファイルでは、サムネイル画像にファイル名のほか、シャッター速度、絞り、露出補正、焦点距離、ISO値などもあわせて表示される。Exif情報は、JPEGだけでなく各種RAWファイルから読み取ることもできる。RAWファイルの表示には時間がかかることが多いが、「WinCCD」では、RAWファイルに記録されたプレビュー画像からサムネイル画像を作るため、表示は非常に高速だ。
より詳細な画像情報は、メイン画面右側の「情報ウィンドウ」に表示される。詳細なExif情報のほか、カメラメーカーごとに異なるメーカー固有情報(メーカーノート)の内容も表示される。また、画像内の明るさ分布(ヒストグラム)も表示され、画像が適正露出で撮影されているかどうかも判定できる。ヒストグラムは、明度表示のほか、RGB独立ヒストグラムを表示させることも可能だ。
大きな特徴のひとつになっているのが「ワークシート」機能。選択したサムネイル画像を任意のグループで分類・整理することが可能で、複数フォルダにまたがった画像も効率的に整理できる。レタッチが必要な写真だけを抜き出したり、被写体ごとに分類したりといったことを行える。
ワークシートへの画像の追加は簡単。フォルダツリーから任意のサムネイルを選択し、画面下部のタブにドラッグ&ドロップするだけでよい。ワークシートに追加しても実際の画像ファイルが移動したり、削除されたりするわけではない。そのほか、ワークシートに追加された画像の一覧を保存したり、ワークシート名をフォルダにしてそのフォルダ内に実際の画像ファイルをコピーしたりといったことも可能だ。
サムネイル一覧の画像をダブルクリックすると、別ウィンドウで「プレビューウィンドウ」が開かれる。画像は、自動的にプレビューウィンドウのサイズに合わせてリサイズ表示される。Exif情報に従って、画像の縦横を自動回転する機能もある。
さらに、拡張子ごとに編集アプリケーションを登録しておくことで、サムネイル一覧からアプリケーションを起動することも可能。サムネイル一覧の表示色や表示項目、表示フォントなどは、詳細なカスタマイズを行える。BGM付きのスライドショウ機能なども搭載する。