多彩な文書モードを備えたテキストエディタ。文書モード別に入力環境を設定できる。プログラムソースの編集に適した色分け表示機能を搭載。ユニークな入力支援、編集支援機能もある。「mi」は、7種類のプログラム言語(C/HTML/Java/Perl/TeX/AppleScript/CSS)のソースファイルのほか、「原稿用紙」などを含む計10種類の文書モードを備えたテキストエディタ。モードごとに設定や画面表示などの編集環境を細かくカスタマイズできる。サーバ内の文書を編集することも可能で、サーバ上のファイルをダウンロードすることなく編集できる。
編集画面は、1ファイルを(縦方向に)最大8枚のウィンドウに分割することが可能。ファイル内の離れた部分を同時に参照できる。ウィンドウには背景色を設定できるほか、任意の画像を貼り付けることも可能。編集画面の文字フォント/サイズやタブ幅は任意に設定できる。ウィンドウの上部には、ファイルのパス名やルーラを表示させることが可能。行番号の表示内容は行表示/段落表示/非表示で切り替えられる。行送り(改行)の切り替え(なし/ワードラップ/文字ラップ)も可能だ。
エディタ機能としては、マウスドラッグにも対応した文字列のコピー/カット/ペースト、インライン変換、無限回にも対応したUndo、検索・置換、印刷などを利用できる。範囲選択では、行単位のほか、矩形範囲選択も可能。検索では正規表現を利用できる。さらに、開いていないファイル内を検索し、結果を一覧表示するマルチファイル検索機能も備える。印刷では、ファイル名/行番号/ページ番号の印刷の有無を指定することが可能だ。
特徴のひとつが、キーワードの色分け表示機能。HTMLタグやコメント、C言語の予約語、TeXのコマンドなどの文字列を色分け表示できる。プログラムの構造を視覚的に把握できるだけでなく、文法のミスを容易に発見でき、プログラミングを効率的に進められる。文字コードはShift JIS/JIS/EUC、改行コードはCR/CR+LF/LFに対応する。
入力操作や編集作業を省力化する支援機能も特徴のひとつ。編集支援機能としては、編集ファイル内の見出しを抽出し、自動登録する「ジャンプメニュー」が用意されている。入力操作の支援機能としては、開始文字列・終了文字列をセットで登録しておくことで、開始文字列を入力すると終了文字列が入力される自動入力機能が用意されている。キーワードの先頭部分を入力すると全体が表示される補完機能もある。
編集ウィンドウにはパスや文書モード、修正日といったファイル情報、行番号などの現在位置情報を示すエリアがある。位置情報エリアをクリックすることで、任意の番号にジャンプすることが可能。基本的な編集操作に関するボタンを集めたツールバーもあり、ファイル操作、Undo、検索・置換などをワンクリックで行える。ボタンも文書モードごとにカスタマイズできる。
そのほか、「HTMLでよく利用するタグの入力」「HTMLファイルを任意のサーバで開く」「Cソースをコンパイルする」などの機能がモード別に用意され、ツールメニューから利用できる。よく使う文字列やAppleScriptなどをメニューに登録することも可能。機能をキーボードショートカットに登録することもできる。