「耳たぶラウザdb」は、自動計算機能を持つデータベース、シンプルなテキストエディタの機能を備えたMDI形式のブラウザ。複数の「小窓」と呼ばれるウィンドウを同時に開くことが可能。それぞれの「小窓」では、タブで複数のページを切り替えられる。データベースやテキストは、Webページと同様にひとつの「小窓」、ひとつのページ（タブ）として扱える。

Webページやデータベース、テキストといったアイテムは、Internet Explorerの「お気に入り」に当たる「書棚」で管理する。「書棚」では、アイテムをフォルダで階層管理することが可能。個々のフォルダやアイテムにはメモをつけられる。アイテム名やメモの内容に対して検索を行うことも可能だ。

データベースは、抽出やソート、自動計算などの機能を備える。項目の設定に際しては、データ種別（入力モード）を、

• 半角数字
• 半角英数
• 全角ひらがな
• 日付（年月日）
• 指定なし

「半角英数」「日付」ではさらに、フォーマットなどの詳細を設定できる。「半角英数」モードでは、自動計算機能として「四則演算」「数値集計」を行うことが可能。「四則演算」では各項目の数値を使用した計算結果を、また「数値集計」では「合計」「平均」「個数」「最大」「最小」の値のいずれかを得られる。「集計行表示」の機能を使うと、これら数値集計のすべての結果を表示できるようになる。

初期設定では、起動時に前回開いていた「小窓」が開かれるが、常に指定の「小窓」（レイアウト）を開くようにしたり、何も開かないようにしたりすることもできる。

「耳たぶラウザdb」に搭載されているデータベースは、「簡便な」と言ってしまっては言葉は悪いかもしれないのだが、操作も複雑ではなく、誰にでも使えるものになっている。とはいえ、機能もWebでの情報収集と管理には十分。サンプルとして、株やカロリー計算のデータベースが付いているので、これらをざっと眺めるだけでもだいたいの感じはつかめると思う。それ以外にもネットショップを回って価格比較をしたりと、いろいろと使い方は考えられるだろう。

Webからの情報収集というと、「Webページを丸ごと保存する」「内容の一部だけを保存する」というやり方が一般的かもしれないが、データベース化して保存する方法もなかなかおもしろく、また有効だろうと思う。

で、いちいちウィンドウを配置するのが面倒だったので一度でレイアウト配置してくれるのがほしかったのです。で、複数のIEを開いて、テキストエディタにコピーしたり、書き込んだり、データを「MFDP」のDBに入力してたのですが、「それらも一緒にしてしまおう、あとIEの「お気に入りの追加」が使いづらかったので、そのあたりも自分の使いいいようにしよう」となりました。

開発中に苦労した点
世の中にはたくさんのサイトがあって、その作り方もたくさんのパターンがあって、タブ表示にするとうまく動作しないページとかあって（主にポップアップウィンドウを利用しているページ）、その対応をしてたら、こっちが通ればあっちが通らずになって、それもきりがないほどいろいろなパターンがあってで悩みましたが、そのようなページはIEを使ってもらえばいいやと、「IEボタン」を付けました。開き直りですが、一番堅実かなとも思っています。

ユーザにお勧めする使い方
目的単位で一度にどばっと開いて使うのがいいですかね。

今後のバージョンアップ予定
まぁ、ブラウザ周りはこんなものかな。今後、手が入るとしたらのはDB関係でしょうね。毎日のように使っていますから、使いながら必要に応じてちょぼちょぼと機能強化していくと思います。公開に関しては、作ってしばらく使ってからになります。いずれにせよ、すぐってことはないですね。