データの階層管理が可能なクリップボード拡張ソフト。メニューからのドラッグ&ドロップで、テキストなどの保持データを他のアプリケーションに貼り付けられる。「クリップストレージ」は、クリップボードにコピーされたデータを保持して、他のアプリケーションで再利用できるようにしてくれるソフト。マウスのドラッグ&ドロップによるデータの貼り付けやメニュー内でのデータ移動、コンテキスト(右クリック)メニューからの貼り付けなどが可能。マウス操作に配慮されている点が大きな特徴になっている。データ保持エリアに「グループ」を作成し、階層管理することも可能だ。
「クリップストレージ」では、「履歴」「登録」「スタック」の各データ保持エリアが用意されている。いずれもテキストデータをアイテムとして保持・再利用できるのはもちろん、画像データやファイルを扱うこともできる。OLEドラッグ&ドロップに対応したアプリケーションであれば、メニューに保持されたアイテムをドラッグ&ドロップで他のアプリケーションで再利用できる。また、いずれのデータ保持エリアでも「グループ」を作成して、データを階層管理できるようになっている。
「履歴」は、クリップボードにコピーされたアイテムが自動的に蓄積されるエリア。保持件数は初期状態では10件だが、オプション設定で変更できる。保持件数を超えたものから自動消去される。履歴の表示順を新しい順/古い順で切り替えられるほか、データの先頭を調べて「重複したものは保持しない」ということもできる。
「登録」は、よく使うアイテムを登録しておけるエリア。「履歴」と異なってデータが自動消去されることがなく、必要に応じて再利用できる。
「スタック」は、コピー時にユーザが「登録」を実行することで、「履歴」と同時にアイテムを保持するエリア。データは新しい順でメニュー表示される。「履歴」「登録」と同様、メニューから好みのアイテムを選択して再利用できるほか、LIFO(Last In First Out:後入れ先出し)でデータをポップし、同時に削除することが可能。データを順番にアプリケーションに貼り付けられる。「スタック」に保持されたデータは、ログアウトなどで消去される。
ドラッグ&ドロップにより、「履歴」「登録」「スタック」の各メニュー内でアイテムの順番を入れ替えられるほか、編集や削除することも可能。メニュー間でアイテムを移動させることも可能だ。
そのほか、コンテキスト(右クリック)メニューに「クリップストレージ」の機能を追加するオプションも利用できる。さまざまなアプリケーションのコンテキストメニューから、「履歴」「登録」「スタック」メニューに保持されたアイテムを簡単に貼り付けられるようになる。メニューの幅や貼り付け待ち時間など、細かいなプション設定にも対応する。