画面上の色を抽出し、リストとして管理できるソフト。WebページやCGの作成などで利用できるほか、自作プログラムの色合わせをする場合などにも利用できる。「劉邦 (Ryuhou)」は、画面上の任意点の色を抽出し、RGBのほか、HTML/CMYKなどのさまざまな形式で表示してくれるソフト。抽出した色はリストで管理できる。リスト管理された色にコメントを付けることも可能。指定範囲内の色をすべて抽出したり、任意点と周囲の色の平均色を抽出したりもできる。対応する色形式間での相互変換機能もある。
色の抽出は、デスクトップ画面上でマウスポインタを動かして行う。ポインタ周辺を拡大表示するルーペウィンドウを利用して、抽出する色を決めてゆく。ルーペウィンドウでは、選択点のRGB値をリアルタイムで表示する。スペースキーを押すことで、リストに取り込めるようになっている。
取り込まれた色に対しては、コメントを付加できる。例えば、「Windowsのタイトルバーの色」「バックグラウンドの色」などのコメントを付けておける。さらに、「色を抽出した座標」「年月日」など、あらかじめ指定しておいた形式で、自動的にコメントが挿入されるようにすることも可能だ。
画面上の任意点だけでなく、範囲を指定して、範囲内に含まれるすべての色を抽出することも可能。選択した色がすでにリスト登録されている場合、追加登録しない機能や、任意点をポイントしたとき、周囲の色をあわせて取得し、平均の色を抽出する機能もある。選択した色に最も近いWebセーフカラーを表示させることも可能だ。
抽出した色リストは、コメントを含めてファイルに保存できる。リスト内の色情報をクリップボードにコピーすることも可能。10進数によるRGB表記のほか、HTMLの16進数表記や、HSV/HSL/CMY/CMYK/YUV/DWORDといった形式に変換してコピーすることが可能で、「好みの色を抽出し、別ウィンドウで編集中のHTMLにコピーする」といった使い方ができる。
色表現形式は、あらかじめさまざまなものが登録されている。ユーザが新しい形式を定義し、登録することもできる。抽出されている色に対し、「やや明るく」「やや暗く」といった加工が行えるほか、色同士を混ぜ合わせて、新たな色を作り出すことも可能だ。
「劉邦 (Ryuhou)」以外の他のウィンドウ内に表示されている色を取り込む場合、「劉邦 (Ryuhou)」が動作中であっても、他のアプリケーションの操作は自由に行える。「劉邦 (Ryuhou)」を起動したあと、目標とする色が表示されるまで他のアプリを操作し続けられる。