グループに所属するメンバーの所在や予定を確認したり、メッセージを送ったりできるソフト。「メンバーが現在どういう状態にあるか」を、メニュー形式でデスクトップに常時表示させられる。「行先デカ3」は、組織のメンバーを管理するのに便利なコミュニケーションツール。デスクトップ上のウィンドウにメンバー一覧を表示し、他のメンバーがいまどこにいるか(どんな状態か)をアイコンで教えてくれる。
プログラムはサーバ用/クライアント用からなる。1台のマシンをサーバ用に割り当て、各メンバーのパソコンにはクライアントプログラムをセットアップする(サーバ用のパソコンにクライアントプログラムをインストールしてもかまわない)。サーバプログラムは、基本的な設定の終了後は常駐させておくだけで、特に操作の必要はない。
ユーザがクライアントプログラムを起動し、サーバへの接続(自動処理)に成功するとデスクトップには「メインウィンドウ(機能用メニュー)」「行先ウィンドウ(他のメンバーの状態を一覧表示したメニュー)」が表示される。初期状態で行先ウィンドウに表示されるアイコンは「出社」。外出したり、食事に出かけたりする際に行先を指定しておくと、それが他のメンバー全員の行先ウィンドウに反映される仕組みだ。
行先は「会議」「休憩」「外出」「帰宅」など、あらかじめ9種類が登録済み。ユーザが追加・変更することもできる。行先にメモを付けておくと、行先ウィンドウの名前のオンマウスで、チップヘルプ風のポップアップウィンドウに表示される。
メンバーを「グループ」で分類することも可能だ。行先ウィンドウには、全グループのメンバーを表示させることも、指定グループのメンバーのみを表示させることもできる。複数の行先ウィンドウを表示させ、グループごとに使い分けることも可能だ。
メインウィンドウでは行先を指定できるほか、「予定表」「伝言です」「覚え書き」の各機能を利用することもできる。「予定表」は、月間カレンダーに予定を登録できるもの。「伝言です」は、自分宛に送られたメッセージを表示する機能。「覚え書き」は文字通り、ユーザ用のメモだ。いずれもメンバー間で相互参照することが可能で、「他のメンバーが現在、何をしているのか」が詳細にわかる。他のメンバーの行先を変更することも可能だ。
伝言は、特定のメンバーに送ることも、複数のメンバーやグループ全体にまとめて送ることも可能。行先指定の転送オプションと組み合わせて使えば、外出中のメンバー宛に伝言をメールで転送することも、(逆に大した用件でないときは)その伝言だけを転送しないようにすることもできる。さらに、他のメンバーに読まれない「秘密の伝言」、相手が伝言を読んだら自動的にそのことを通知してくれる機能などもある。自分宛の伝言は、時系列順に並んで表示され、個別に返信や保存、削除などを行える。
クライアントプログラムのオプション設定では、
- 行先に表示される連絡先やメールアドレスの指定
- 伝言が届いたときの通知方法の指定
- 伝言を他のメンバーに公開するかどうかの指定
- ミニカレンダーの表示の指定
- 行先ウィンドウやメニュー表示のカスタマイズ
などが可能。行先を初期状態の「出社」以外に設定したり、プログラム終了時に自動的に特定の「行先」(帰宅など)に設定したりできる自動処理オプションや、電子メールを使って自分の行先や予定や予定を操作できる「Eメール操作」オプションなどもある。