認知科学の手法を用いて、効率的に英単語を身につけられるよう工夫された学習ソフト。「Parthenon」は、出題される日本語に対応した英単語を解答する形式の英語学習ソフト。【TOEIC英単語3000】には、TOEICで重要と思われる英単語3,094語が収録されている。一つの問題につき、三つの選択肢が表示され、正解と思う単語のスペルをキー入力するか、または数字キーで解答する。集中して学習するのではなく、“忘却曲線理論”にもとづいて繰り返し学習することで、記憶を定着させていくことを狙いとしている。
1回の出題数は「1日のノルマ」という形で設定される。初期状態では100問で、最小50問から最大200問の間で変更できる。正解の場合は、選択肢すべての意味と発音記号が表示され、さらにMicrosoft Agentの音声合成機能を利用して、正解の発音が発声される。不正解の場合は、正解以外の選択肢が入れ替わって、出題が繰り返される。制限時間内に解答できない場合も不正解となる。正解の発音は、画面が表示されている間は、何度でも聞くことができる。
英単語は、忘却曲線(一度覚えた事柄が、時間の経過にともなって忘れられてゆくまでの変化をグラフで表したもの)とともに記録され、記憶を定着させるのに最適な間隔と最小限の頻度で繰り返し出題される。さらに、学習の段階に応じて3段階のステージが設定されている。「Stage1」では数問〜数十問程度の短い間隔で出題されるのに対し、「Stage2」では数日程度、「Stage3」では1年に数回程度と、出題のスパンが変化する。
メイン画面には、出題エリアのほかに「単語データ」「総合データ」「関連・比較」の各タブが用意されている。「単語データ」は、出題される単語の忘却曲線やステージを表示するもの。学習記録の初期化や、この単語を「二度と出題させない」を設定したり、習熟レベルを上下させたりすることが可能だ。
「総合データ」では、12段階の習熟レベルごとに、該当する単語の数や、具体的な英単語とその意味を確認できる。さらに、全英単語(3,094語)に対する習熟の度合いがわかる「COSMOS」機能もある。「COSMOS」は、一つの単語を一つの星で表すもので、学習レベルが上がると星が輝きはじめる。習熟度合いを視覚的にかつ美しく表現することで、ユーザの学習意欲を高める一助になっている。
「関連・比較」では、出題された英単語の派生語などを確認できる。
そのほか、すべての学習結果をクリアする「Reset」、外観のデザインを9種類から選べる「Skin」、詳細な動作設定を行える「Preferences」などの機能が用意されている。「Preferences」では、1問あたりの解答時間や、出題されてから選択肢が表示されるまでの時間、1回のノルマ数、音声合成機能で使用する声やタイピングのときの効果音などを設定できる。