「EasyFNSearch」は、指定条件に一致したファイルをパソコン内から探し出すためのソフト。ファイル名による検索では「AND/OR条件を使った検索」「正規表現を使った検索」などを行うことも可能。ファイルサイズ/タイムスタンプなどから検索することもできる。検索対象フォルダをエクスプローラからのドラッグ＆ドロップで指定できるなど、使い勝手がよい。

メイン画面には、機能で分けられた「検索内容」「検索フォルダ」の2枚のタブが用意されている。「検索内容」では、検索文字列などを指定する。検索結果も同一タブ画面内に表示される。「検索フォルダ」は、検索対象フォルダを指定するためのもの。複数フォルダを登録でき、一括して検索を行える。

「検索内容」では、条件として「検索文字」「ファイルサイズ」「日付」の三つを指定できる。「検索文字」では、ファイル名に含まれる文字列を指定でき、

• 複数単語をスペースで区切って検索する
• スペースも含めて、1単語として検索する
• 正規表現を使って検索する

「ファイルサイズ」では、ファイルサイズと単位（B/KB/MB/GB）を指定できるほか、指定サイズに対して「以上」「以下」「±」「〜」を指定することもできる。例えば、「○○KB〜△△KB」という形で指定したり、「○○±××%」という形で指定したりできる。

「日付」では、「更新」「作成」「アクセス」のいずれかの日付を指定することが可能。さらに、開始日と終了日を指定した期間指定や、指定日以前/以後などの範囲指定も行える。

そのほか、検索オプションとして、

• サブフォルダ内の検索
• 隠しファイル/フォルダの検索
• システムフォルダ内の検索
• 大文字/小文字の区別

したがって、検索のつど対象となるフォルダを指定するスタイルに慣れている人にとっては操作がやや面倒に感じられるかもしれない。逆に、用途に応じたファイルの保存先をあらかじめ決めてあるので、その中だけを探せばいいという人にとっては範囲指定の手間が省けて効率的だ。

このような仕様なので、対象のファイルを絞ってピンポイント的に探したい場合も、サブフォルダで絞り込むよりは、ファイルサイズやタイムスタンプなどの条件を使った方が効率がよさそうだ。

文字列検索のモードを選べるのも便利な点だ。複数単語で検索するモードの場合、スペースで単語を区切って入力すれば、それぞれの単語を部分一致で検索してくれるので、ワイルドカードの使い方を知らない人でも自然に使える。もちろんワイルドカードを使った指定も可能だし、正規表現にも対応しているので、初心者から上級者まで幅広く使えるソフトになっている。

開発中に苦労した点
私自身、面倒くさがり＆おっちょこちょいなので、直感的に操作でき、何気にダブルクリックなんかしても後悔しないで済む（^^;）ような作りにしました。

ユーザにお勧めする使い方
ネットワークで接続されているハードディスクを検索したり、ファイルサイズ1GB±1%で検索してDVDオーサリングしたファイルを見つけたり、あと、通（？）な使い方として、（正規表現で検索モードなどで）半角・全角スペースで検索してスペースを含むファイルを見つけたり、（絶対パス名の検索にチェックした後）￥で検索してフォルダの深さを見てみたり、Unicodeの利点を生かして韓国語や中国語で検索してみたり（どうやって入力するんだ！）、いろいろやってみるとおもしろいと思います。

今後のバージョンアップ予定
実行ファイルだけあれば動作するという簡便性はそのままに、もっと使いやすくしたいのと、検索結果のファイルに対して行える操作を増やしていきたいと思っています。