「Screen Saver Utility」は、Windowsのスクリーンセーバをより快適に操作できるようにしてくれる常駐型ユーティリティ。トレイアイコンの右クリックでポップアップメニューを開き、選択中のスクリーンセーバモジュールの設定画面を呼び出したり、モジュールを切り替えたりできる。スクリーンセーバ起動方法のカスタマイズなども可能だ。

ポップアップメニューに含まれる機能は、

• 選択中のスクリーンセーバモジュールをプレビュー表示する
• 選択中のスクリーンセーバモジュールの設定画面を開く
• スクリーンセーバの有効/無効の切り替え
• パスワードロック機能のON/OFFの切り替え
• オプション設定画面の表示

「General」では、選択中モジュールのプレビューや、モジュールの設定画面の呼び出し、マウスポインタが画面の四隅にあるときの動作の設定（スクリーンセーバの起動/抑制切り替え）などを行える。

「Launcher」では、スクリーンセーバを起動するためのコマンドを登録・編集・削除できる。コマンドラインオプションを指定することが可能で、高度なオプションが設定されたモジュールも操作できる。

「System」では、スクリーンセーバモジュールの選択や、起動までの待ち時間などを設定する。「Information」は、「Screen Saver Utility」のバージョンやドキュメントファイルなどを表示するものだ。

トレイアイコンからメニューを呼び出して設定するだけなので、「Screen Saver Utility」自体の操作については特に言うべきこともないが、コマンドやダイアログボックス上の表記がすべて英語なのは英語アレルギーの人にはやや辛いかもしれない。ドキュメント内の記述も、正確さを重視したためか、やや表現が硬めなのは気になるところだが、幸いそれほど複雑なソフトではないので、いろいろいじっているうちに慣れるだろう。これといって派手なところはないが、スクリーンセーバを使う機会が多い人にはなにかと便利なソフトだろう。

二点目は、スクリーンセーバの起動・抑制を簡易に行えるようにすることです。スクリーンセーバの本来の目的を無視するわけではありませんが、スクリーンセーバはやはり、起動したいときに起動する、起動させたくないときには起動させない、というのが一番です。例えば、文章やプログラムを考えているとき、時間のかかる処理をしているときには起動させたくないと思います。そんなときに、このソフトではマウスポインタで画面の隅をポイントするだけで、スクリーンセーバを抑制することが可能です。

開発中に苦労した点
プログラム的な話になりますが、一点目としては、タスクトレイに常駐するということでしょうか。タスクトレイにアイコンを表示するのは、奥が深くてとても悩みました。二点目は、インストーラなしで動作させるということです。一般的な動作環境を想定し、開発することは基本的なことだとは思いますが、実際にはかなりの苦労を強いることは否めません。しかし、インストーラが不要であるために容易に利用できるということは、大きなポイントであると思います。

ユーザにお勧めする使い方
スタートアップさせることは必須だと思います。その他としては、マウスポインタで画面の隅をポイントしたときの動作設定でしょうか。この機能は、画面やメニューを開くことなくスクリーンセーバを起動・抑制させることが可能なので、大変に有用だと思います。また、スクリーンセーバを任意のコマンドラインパラメータで起動させることも可能です。この機能は、特殊なコマンドラインパラメータを必要とするスクリーンセーバに有用です。例えば、動画再生スクリーンセーバ「Movie Screen Saver」をデスクトップシアターモードで起動する際には必須です。

今後のバージョンアップ予定
不具合修正や新機能搭載等、随時行っていきます。また、使用者の方からの感想・要望等も寄せていただけると、大変にうれしく思います。