天然少女が活躍するコメディ要素の強いストーリーと、モンスターを「食べる」ことでレベルアップする独自の成長システムが魅力のRPG。「ミーアのグルメ冒険記」は、巨大なドラゴンにより危機に陥った国が舞台のRPG。ドラゴンを倒すために数々の討伐部隊が送りこまれたが、まるで歯が立たずに撤退を余儀なくされる。そこで国王は、最後の手段として古文書に記された儀式に従い、ドラゴンに生け贄を捧げることを決意する。
「生贄となる若い娘を差し出した家には褒賞を与える」という公募に手を上げたのが、主人公の少女「ミーア」。しかし、ミーアは「ドラゴンに食べられる」ことを「自分がドラゴンを食べる」ことだと勘違いしていたのだった。真実を知ったミーアは、それでも「ま、別にいいか」と、食べる気満々でドラゴンのもとに向かうのだった。
異常に食い意地の張った天然ボケ少女ミーアと行動をともにするのは、ミーアの勘違いを「場を和ませるためにやっている」と好意的に解釈する護衛の騎士「ギルバート」と、ドラゴンを料理するためのコックとして無理矢理ミーアに連れ出された幼なじみの「ビル」。性格も個性も目的も異なる3人によって、コメディタッチのストーリーが展開してゆく。
ゲームの最大の特徴が「モンスターを食べてレベルアップする」という独自のシステム。道中ではさまざまなモンスターが襲ってくるが、倒しても経験値は手に入らない。その代わり、倒したモンスターをビルが料理してアイテムにする。この料理を各キャラクタが食べることでレベルアップできるのだ。ただし、上げられるのは最大5レベルまで。料理を1皿食べるたびに1レベル上がるので、一人が食べられるのは4皿までということになる。
食材にしたモンスターによって、上がるステータスが異なるのもポイント。攻撃力に優れたモンスターの料理を食べると攻撃力が上がりやすいといった具合。治癒魔法などを使うモンスターの場合は、その能力も取得できる。敵が出現するエリアは「森」「水域」など4ヵ所。あとから訪れるエリアほど敵が強く、ステータスアップも大きい。したがって、序盤で何度もレベルアップすると、後半で苦戦を強いられる。逆に、後半の敵で一気にレベルアップすれば、最強のキャラクタに育てることも可能だ。
特定のステータスが700を超えると、ステータスに応じた称号「クラス」が手に入るほか、強力な必殺技を習得できる。これを利用して、特定のステータスを集中的に上げてクラス必殺技を習得し、ゲームを有利に進めることも可能だ。また、複数のクラスを手に入れると「クラスマスター」という称号が与えられ、「戦闘の最初に必ず1回攻撃する」など、戦闘に有利な条件を手に入れることができる。
各エリアの最後には、次のエリアに進むためのミニゲームが2種類ずつ用意されており、プレイヤーはアクション系とパズル系のいずれかのミニゲームに挑むことになる。アクション系は、大きな敵キャラクタを移動キーと決定キーで倒したり、トロッコで障害物をジャンプしたりといったもの。パズル系では、暗号を解いて出口を見つけたり、ヒントをもとに3Dのダンジョンを脱出したりする。どちらか一方をクリアすれば、次のエリアに移動できる。