「smartDATE」は、タスクバーに似た外観と操作性を備えたカレンダー＆スケジューラ。本体バーには小さな日付ボタンが並び、1ヵ月分のカレンダーが表示される。土日や祝祭日は異なる文字色で表される。表示位置もタスクバーと同様で、デスクトップの上端など四つの端のいずれかに密着する。マウスフォーカスが離れたときに、自動的に隠すこともできる。

起動すると、当日の日付ボタンが凹んだ状態で、当月のカレンダーが表示される。本体バー上のボタンで前月および次月への移動と当月に戻ることが可能。本体バーがアクティブな状態で日付ボタンの上にマウスを移動すると、日付が「西暦年月日（曜日）」形式でチップ表示される。

日付ボタンをクリックすると「スケジュール設定」画面が表示される。「タイムスケジュールリスト」と「フリーメモ」の2種類の入力欄が用意され、1日単位でスケジュールやメモを入力しておくことが可能。「タイムスケジュールリスト」では、開始時間や終了時間が決まっている予定を入力し、リストに追加する。「通常」「臨時」といった属性をつけることもできる。「フリーメモ」には、自由な形式でスケジュールやメモなどを入力できる。「タイムスケジュールリスト」「フリーメモ」が入力されている場合、日付ボタンにマウスポインタを乗せると、日付とともにチップに表示される。

離れた月のカレンダーを表示する場合、本体バーでは「←」「→」ボタンを何度もクリックする必要があるが、「スケジュール設定」ダイアログのプルダウンメニューを利用すれば、年単位での移動も瞬時に行うことができる。

日付のボタンをクリックするだけでスケジュール設定画面を呼び出すことが可能で、スケジュールのほかにフリーメモも入力できる。さらに、ボタンの背景色や文字色を変更できて便利だ。データは自動的に保存されるので、思いついたときに気軽に利用できる。手帳などで管理しているようなデータを入力しておくと、便利に使えるだろう。

予定時刻に音やポップアップで知らせるといったアラーム機能はなく、個人的には機能追加を要望したいところだが、手軽なスケジュール管理ソフトを求めている人にお勧めできるのは間違いない。

開発中に苦労した点
タスクバーのような挙動をさせるための資料が少なく、このソフトの骨組みを作るのが一番苦労しました。また、常駐アプリケーションを意識して作ったため、リソースやCPUの使用率についてもいろいろ考えてます。しかし、一番気を使ったのは、自身で実装した祝日判定のロジックでしょうか。

ユーザにお勧めする使い方
あまりユーザ環境を変更するのは好きではないため、現段階ではスタートアップに登録する機能はつけていません。これから使用する方は、ご自身でスタートアップに追加して常に起動させていただけると幸いです。

今後のバージョンアップ予定
上述のスタートアップ登録やアラームなどの機能追加を考えています。また、日付をXML形式で出力しているため、週間スケジュールなどの入力補助の外部ツールを思案中です。

おわりに
忙しい中、動作検証を手伝ってくれた、そこのあなた。本当にありがとう。