コマンドラインから利用する送信専用の電子メールソフト。通常のテキストベースのメール送信はもちろん、バイナリファイルの添付やCC/BCCの指定なども可能で、高度なメール送信を行える。「SMAIL」は、Windowsのコマンドプロンプト(またはMS-DOSプロンプト)から起動して利用できる送信専用の電子メールソフト。複数ファイルの添付、複数CC/BCCの指定、重要度の指定などが可能。POP before SMTP/APOPやAUTH LOGINなどのSMTP認証にも対応する。
プログラムは、単体で動作するSMAIL.EXEと、SMAIL.EXEの設定で自動生成されるSMAIL.INIが最小構成。SMAIL.INIは一部機能で利用される。メールを送信するには、メールサーバのサーバ名(ホスト名)、送信元のユーザ名、送信先メールアドレス、サブジェクト(件名)、メールの本文、添付ファイル名などをSMAIL.EXEのコマンドラインオプションとして指定する。メールサーバ名と(最低ひとつの)送信先メールアドレスが必須指定項目で、その他の項目は省略しても差し支えない。
送信先メールアドレスは、カンマ(,)で区切って複数を指定できる。CC/BCCを指定することも可能で、アドレスの前にCC:/BCC:を付ければよい。メール本文の内容は、コマンドラインで直接入力できるのはもちろん、外部テキストファイルを指定して、読み込ませることも可能だ。添付ファイルも複数を指定できる。
認証が要求されるメールサーバにも対応する。対応する認証方式は豊富で、POP before SMTPはもちろん、APOPやSMTP認証(AUTH CRAM-MD5/AUTH PLAIN/AUTH LOGIN)などに対応する。認証に必要なユーザアカウント/パスワードは、コマンドラインから入力するのではなく、SMAIL.INIに保存された内容が利用される。
認証パスワードやユーザアカウントなどは、SMAIL.EXEに搭載された「対話モード」を使って設定する。対話モードは、SMAIL.EXEをオプションをつけずに起動した際に表示されるもので、メニューから選択項目を選ぶことで、対話的に設定を行えるようになっている。パスワードは、暗号化された上で保存されるため、セキュリティ上も安心だ。