あらかじめ用意された「サウンドパーツ」を配置するだけで、作曲ができるソフト。パーツの編集機能などを利用して、思い通りのサウンドを新しく作ることも可能。「Techno eJay」は、3,500個にも及ぶ多彩な「サウンドパーツ」を、トラックに配置していくことで、作曲を楽しめるソフト。既存パーツの組み合わせでオリジナル曲を作れるのはもちろん、サウンドパーツの編集を行える「Effect Studio」や、簡易シンセサイザ「Hyper Generator」を使って、ユーザがパーツそのものを自作することもできる。
メイン画面は、上部に各トラックを時系列で表示する「Play Window」、下部にサウンドパーツを一覧表示する「Sample Window」が配置される構成。操作はきわめて簡単で、Sample Windowから好きなパーツを選び、ドラッグ&ドロップでPlay Windowの好きな位置に置いてゆけばよい。サウンドパーツからなる曲(MIX)は、Play Windowのプレイヤーで再生することが可能で、実際の音を確認しながら、作曲を進められる。
サウンドパーツを移動することはもちろん、長さを縮めることも可能。サウンドパーツごとに音の大きさを変えることもできる。また、トラックごとにボリュームや左右どちらのスピーカーから再生するかも指定することが可能だ。
用意されたサウンドパーツはプロの音楽プロデューサの手になるもので、その数はおよそ3,500。「Drum Loops」「Drum Sounds」「Bass」「Sphere」「Sequences」「Voices」「Effects」「Extra」に分類されている。Sample Window上でパーツをダブルクリックすれば、パーツをプレビュー(再生)できるようになっている。
サウンドパーツの編集は「Effect Studio」で行える。「Effect Studio」では、「Filter」「Echo」「Robotize」「Distortion」「Volume」といったフィルタセクションから周波数を変えたり、エコー効果を加えたりすることが可能。ロボットの声のようなエフェクトを加えたり、音を歪ませたりといった処理を施せる。画面中央部に配置されたキーボードからは、サンプルのピッチを変更することも可能だ。
「Hyper Generator」は、単旋律のシンセサイザとシーケンサを組み合わせたもので、4小節までのサウンドを作れる。16分音符を最小単位とした単音の旋律を作り、そこにオーバードライブやエコー、歪みといったエフェクトをかけられる。音色は、用意された500種類の中から選べるほか、Sample Windowのパーツからサウンドを取り込むこともできるようになっている。
作った曲は、独自のMIX形式で保存できるほか、WAV形式でエクスポートすることも可能。WAV形式ファイルをインポートすることもできる。「Techno eJay」は、「eJay」シリーズのひとつで、シリーズにはこのほかにも「Dance eJay」「HipHop eJay」がラインナップされている。