テキストファイルからのURL抽出ソフトとして誕生した「URLコレクター♪」は、Ver.3から「URLcollector」と名前も新たに、本格的なダウンローダとして生まれ変わりました。「URLcollector」で目指したのは、初心者が使っても迷わない従来からのシンプルさと、ダウンロード上級者の要求にも対応する細かな設定やカスタマイズ性を持ったダウンローダです。また、ダウンロード自体を楽しめるように、URL抽出やダウンロード状況の見せ方などにもこだわりました。「URLcollector」は、URL抽出を行う抽出ウィンドウ、ダウンロードを行うダウンロードウィンドウといように目的ごとにウィンドウが分かれていますので、必要に応じて使い分けてください。
便利な機能として、URL抽出ではURLの拡張子や文字列で抽出のフィルタリングが行えます。抽出したURLは抽出元のRefererをセットしてダウンローダに渡すことができます。ダウンロード部分では、タイマで指定した時刻にダウンロードの開始や終了を行ったり、ダウンロード先フォルダを自動的に作成して設定に従って振り分けてダウンロードしたりすることができます。
特殊なサーバからダウンロードする場合は、詳細な設定を行えるようになっており、それらの設定は各URLごとにできるようになっています。ほかにもCRCやMD5などでダウンロードしたファイルを検証し、正常にダウンロードできたか確認することもできます。
使い勝手においては、常にすべてのアプリケーションの手前に表示されるドロップウィンドウを開いておけば、ブラウザや他のアプリケーションからURLをドラッグ&ドロップするだけでURL抽出やダウンロードができて便利です。
また、環境設定でDLリスト自動登録と自動ダウンロードの項目にチェックを付けておくと、WebページからURLを抽出してダウンロードまでをワンクリックするだけで全自動で行うことができます。
「URLcollector」はRbスクリプトによって機能を拡張することもできますので、Basicプログラムが書ける方なら、動的なダウンロード先フォルダの作成や、内蔵の連番展開機能で対応していないような特殊な連番展開スクリプトの追加など、いろいろとカスタマイズできると思います。
新しくなった「URLcollector」ですが、従来からの機能であるテキストファイルからのURL抽出も健在です。テキストファイルを抽出ウィンドウへドロップするだけで、URL抽出やテキストファイルのURL検索が行えます。
最後に、今後の開発の予定ですが、ユーザの方からいただいたフィードバックをもとに、さらに使いやすく改良していきたいと思っています。
(伊里目 流)