ひと癖もふた癖もある「ちょっとヘンな」4人組が、願いを叶えてくれる十字架を探して旅をするファンタジーRPG。豊富なイベントがゲーム中にちりばめられており、隅から隅まで楽しめる。「Cross Of God」の主人公「ローズ」は、魔法や精霊などが普通に存在する大陸の小国「フラーナング」の女剣士。好戦的な大国「ランガ」に戦争を仕掛けられ、敗戦間近となっていたフラーナングの王は、大陸内に存在するという「なんでも願いが叶う十字架」を探し出して戦争を終わらせるよう、ローズに命令する。しかし、仲間とともに旅を続けながら十字架の手がかりや武器を集めるローズたちの前に、一瞬のうちに街を破壊する子どもや正体不明の敵などが立ちはだかる……。
ゲームの最大の特徴は、ローズの仲間になる者たちが皆、どこからみても普通ではない連中ばかりだということ。最初に王様が同行させてくれる精霊召喚士のファーネスからして、なんとオカマなのだ。しかも召喚士なのに、召喚に必要な「精霊」を持っていないというオマケ付き。旅の途中で仲間になるガンナーのギアは、自分の好物のために平気で銃を撃つ無口でアブナイ天然だし、最後に仲間に入る魔法科学者のホルンは、さらにエキセントリックな特徴を持っていたりする。
武器の入手や魔法の習得に、独特の方法が採用されていることも特徴。武器は序盤で鍛冶屋に作ってもらうことになるのだが、原料の鉱石を自分で見つける必要があり、鉱石の種類によって武器の強さが変わる。注意しなくてはならないのが「武器は一度しか作れない」ということ。作り直すことができないので、材料集め次第で、以降の難易度が変わってくる。ただし、キャラクタが一定以上にレベルアップすれば、作成した武器もレベルアップさせることが可能で、通常攻撃よりも強力な「武器技」を覚えられる。
魔法を覚えるには、敵を倒してレベルアップするだけではだめで、召喚士のファーネスが各能力を発揮できる精霊と「契約」する必要がある。契約は専門の店で行えるが、精霊1体が2万Gからと非常に高価だ。敵単体に攻撃する通常の精霊のほかに、敵全体を攻撃できる上級精霊も存在する。街中の店では「炎・水・風・大地」の属性の精霊を入手することが可能。特定のイベントなどをこなすことで、めずらしい属性の精霊と契約することもできる。