「霊幻道士弐〜風の勾玉〜」は、風使いの末裔である霊幻道士「零」が主人公のアクションゲーム。プレイヤーは、零を操作して、敵と戦いながらゴールである鳥居までたどり着くことができればステージクリア。零は、風使いの能力を使って敵を攻撃でき、進行方向に風を飛ばして離れた敵を倒せる。ただし、風は岩などの障害物を透過することはできない。大きな特徴が、仲間となってくれる「妖怪」が存在すること。妖怪の持つ強力な特殊能力を生かせるかどうかがステージクリアの鍵となる。また、ステージデザインが複雑で、プレイヤーにジャンプテクニックが要求される点もポイントだ。

零がステージ上で可能な動きは「左右移動」「ジャンプ」「攻撃」の三つ。このうち最も重要なのはジャンプだ。ステージは、足場と足場の間が離れていて、ジャンプしなくては移動できない場所が非常に多い（むしろまっすぐ普通に移動できる場所の方がめずらしい）。足場を踏み外し、地面のないところに落下してしまうと即アウトになるため、ステージクリアするためには、ジャンプテクニックが重要になる。ジャンプは、垂直ジャンプのほか、横にジャンプすることも可能。キーボードまたはジョイパッドに対応し、ジャンプする距離は、キーを押す長さで調整できる。

各ステージは三つのパートから構成される。第1パートがゴールを目指す横スクロールゲーム、第2パートが同じくゴールを目指す縦スクロールゲーム、第3パートがボスキャラとの戦闘を楽しめるシューティングゲームで、パートごとの変化を楽しめる。ステージ上には当然、敵キャラが登場し、敵と少しでも接触してしまうとアウト。「霊幻道士弐〜風の勾玉〜」ではライフ制や人数制を採用しておらず、ワンミスでただちにゲームオーバーになるため、難易度はかなり高い。ただし、オートセーブ機能があり、失敗したパートの先頭からやり直すことは可能だ。

ゲームを特徴づけ、おもしろくしている要素が、仲間となってくれる「妖怪」の存在だ。妖怪は、ステージ上の勾玉を取ることで仲間にすることができ、取った勾玉の色で、妖怪の種類が変化する。もちろん、妖怪ごとに持つ能力は異なる。例えば天狗であれば、主人公と同じ風の力を使うことができるが、主人公以上に強力で、障害物を透過して敵にダメージを与えられる。火車であれば、主人公を頭の上に乗せて、敵を蹴散らしながら左右に驀進したりジャンプしたりできる。そのほかにもステージごとに異なる妖怪の勾玉が用意されており、「これら妖怪の能力をどうすれば使いこなせるのか」工夫する楽しみがある。

画面モードはフルスクリーンモードとウィンドウモードの2種類。ReadMe.txtに書かれている方法だとフルスクリーンモードで起動するが、このモードは現時点では若干グラフィックボードやOS環境との相性がシビアなようなので、もしこのモードでうまく動かない場合にはウィンドウモードを使用するとよいだろう。「reigen2」フォルダ内の「Program」フォルダの中にあるPlayer.exeを使用することで、ウインドウモードでのプレイが可能になる。

グラフィック、音楽などが凄ければ、それだけでやりたくなります。難易度も低めに設定すれば、とっつきやすくなります。ですが、「それだけ」なら、プレイしたときにがっかりします。

みなさんに、「プレイする」楽しみを感じていただけるよう、「単純にキャラを動かしてるだけでも楽しい」と感じるように、レスポンスはできるだけいいものに心がけました。「キャラをどう使うのか、試行錯誤するのが楽しい」と感じるように、ヒントはほとんど出さないようにしました。「努力してもクリアできるとは限らないが、努力しないと絶対にクリアできないゲーム」──このゲームをプレイしてくださった人にいただいたお言葉ですが、正にそれを目指して、開発しました。

いまどきのバリバリ3Dアクションに飽きた人

ボタンの多い複雑な操作に慣れない人

ファミコン時代のゲームが大好きな人

開発中に苦労した点
本ソフトウェアは主に二人で開発しましたが、ゲームのアイデア、難易度のバランスなどで、たびたびケンカしました。おかげで、ボスキャラや、ステージ二つ三つぐらいは丸々ボツになりました。ケータイ代も開発期間中は恐ろしい額になりました。また、ファイナルステージは、それまでのステージ全部と同じだけ開発期間がかかりました。しかし、それだけのものができたと思っています。

ユーザにお勧めする使い方
ちょっとした空き時間に気軽に遊ぶのもよし、じっくり腰を据えてすべての妖怪で100％クリアを目指すもよし、それぞれにあった楽しみ方でお楽しみください。

今後のバージョンアップ予定
こちらからの予定は特にありませんが、ユーザのみなさまからの要望にはできる限りお応えしていきたいと思っています。要望はこちらへお願いします。↓

studio物ノ怪：http://www.cmo.jp/users/hororon/