HTMLファイルのリンク構造をツリー形式で表示するソフト。Webサイト内の構成やページに含まれるリンクの一覧などがひと目でわかる。ファイルのダウンロード機能も備える。「Fuerza」は、Webサイトやローカルコンピュータに存在するHTMLのリンク構造を、エクスプローラ風の画面構成でわかりやすく表示してくれるソフト。メイン画面は、左側にツリーエリア、右側にリストエリアが配置された2ペイン構成。ユーザがページのアドレスを入力すると、そのページを起点としたリンク構造をツリーエリアの「ページツリー」に表示する。リストエリアの「ファイルリスト」には、ページに含まれるリンクや埋め込み画像などの情報が一覧表示される。あらかじめファイルの種類(拡張子)を登録しておくことで、特定のファイルだけを抽出して表示させることも可能だ。
「ファイルリスト」に表示されたリンクは、Webページであれば、さらに開いてリンク構造を表示させられる。画像ファイルであれば、プレビューウィンドウで内容を確認できる。標準で対応する画像形式はJPEGだが、Susie Plug-inを導入することで、表示できる形式を増やせる。
左ペインは、「ページツリー」のほかに、過去に表示したページを1日単位で分類・表示する「履歴ツリー」に切り替えることが可能。右ペインも同様に「ファイルリスト」のほかに、ソースを表示する「ソースビュー」、ダウンロードが完了していないファイルを一覧表示する「未完了ファイルリスト」に切り替えられるようになっている。
ページは「お気に入り」に登録することで、いつでも呼び出せる。また、階層の奥深く入りこんだ場合でも、ツリー上の任意のページを新たなルートとして再表示させられる。一度表示したページはキャッシュされ、前に表示したページに簡単に戻れるため、サイト内のページを順にチェックしていくような作業に適している。
さらに、ダウンローダとしての側面もある。「ファイルリスト」に表示されたリンク先から任意ファイルをダウンロードできるほか、
- リンク先の階層をたどりながら一括ダウンロードする「カスケードダウンロード」
- 連番ファイルをまとめでダウンロードする「URLの展開」
といった機能が用意されている。エラーなどで中断したダウンロードをやり直してくれる自動リジューム機能も備えている。そのほか、複数のプロキシサーバを簡単に切り替えられる機能、認証が必要なページにアクセスするためのアカウント登録機能、リンク先のページをブラウザで開く機能などがある。