「ReNameX」は、ドラッグ＆ドロップに対応した簡単操作のリネームソフト。連番や任意の文字列の付加、ファイルの作成日/変更日の付加など、さまざまなリネームを行える。デジタルカメラで撮影した写真など、多数のファイルを一括で処理できる。

リネームパターンは13種類と多彩。「ファイル名＋連番」「文字列＋連番」「ファイル名＋文字列」「ファイル名＋ファイル作成日」「ファイル名＋ファイル変更日」では、「＋」の前後を入れ替え、例えば「連番＋ファイル名」とすることも可能。文字列の付加では、任意の文字列のほか、「今日の年月日/年月/月日」「今日の時刻（時・分・秒または時・分）」を指定することもできる。連番を付加する場合は、ファイルの並び順を「ファイル名」「作成日」「変更日」「サイズ」から選択することが可能だ。

ファイル名に含まれる文字列を、別の文字列に変換する「置換」も可能。「拡張子の追加・変換」では、あらかじめjpg/mpg/movなど、10種類の拡張子が登録されており、選択するだけでリネームすることが可能。もちろんユーザが任意の文字列を設定することも可能だ。

ユニークなリネームパターンとして「ランダム文字列」の付加がある。「ReNameX」がランダム生成したアルファベットの文字列を、元ファイル名の前に一律に付加するもので、文字数は2〜5文字から選択できる。

付加される文字や数字と元ファイル名との間に「接続文字」を入れることも可能。接続文字は、アンダーバー/スラッシュ/ピリオドなど、12種類から選択できる。

「ReNameX」の最大の特徴は、簡単な操作方法である。メイン画面にあるポップアップメニューから、リネームのパターンを選び、文字列やオプションを指定して、ウィンドウ上のアイコンにドラッグ＆ドロップするだけと、シンプルでわかりやすい。しかも、変更前/変更後の名称が一覧リストになった「リネーム確認」ダイアログが表示され、誤操作を防いでくれる（確認なしで即実行させることも可）。

変更後のファイル名に、ランダム文字列を使えるのはなかなかおもしろい機能だ「ランダム」といっても、一度に変換するファイルには同じ文字列がつけられるので、整理・分類するときの支障はない。例えば、接続文字などと組み合わせることで「PICT0001→QHE_PICT0001」といった変換が可能になるわけだ。

全体として、とにかくリネームパターンが多彩なので、判別しやすいものを選べるのがよい。あるいは二つの変換を連続して行うなど、試行錯誤して工夫することも可能だ。なお、リネーム前のファイル/フォルダは残されず、上書きされる。リネームコピーではないので、お間違えなきよう。

「ReNameX」のユニークな機能として「ランダム文字列＋ファイル名」のリネームがあります。これは同じ名前の連番ファイルなどを同じフォルダに入れる場合、とりあえず適当な名前をつけて上書きを避けたいときに便利かと思います。

今後のバージョンアップ予定
リネームの設定パターンを登録保存できるようにしたいと思っています。そのほか、連番の開始番号を任意の番号に指定できるようにするなど、もう少しオプションを増やそうかとも思っていますが、「手間いらずの簡単操作」を損なわない程度のものにしたいと考えています。