文字列の前後を囲む「囲み文字」の挿入や、変数に対応した文字列挿入などの機能を備えるテキストエディタ。「Goopad」は、シンプルながらも便利な機能を備えているSDI形式のテキストエディタ。選択した文字列を括弧などの囲み文字で括る「囲み挿入」機能や、あらかじめ登録した文字列や変数を任意の位置に挿入する「テンプレート」機能を備えていることが特徴。文字列変換、複数行を対象にできる検索・置換などの機能も搭載する。
「囲み挿入」で利用できる囲み文字列は『 』、【 】、" "などの括弧から、++ ++、** **、☆★ ☆★といった飾り記号まで、27種類があらかじめ用意されている。好きな文字列をユーザが登録することも可能。囲み文字列はリストから選択して挿入するが、利用した文字列は学習機能によって、リストの上の方に表示されるようになる。
編集エリアの右側には「テンプレート」「メモ」「情報」というタブ切り替え型のサイドメニューが用意されている。「メモ」は任意の文字列を入力しておくエリア、「情報」はカーソル位置/文字数/バイト数/行数の各情報を表示するエリアとなっている。
「テンプレート」は、あらかじめ登録された文字列や変数を、ダブルクリックでカーソル位置に挿入する機能。固定の定型句などを編集中の文書に挿入できるほか、変数を利用した文字列を挿入することも可能だ。初期状態で「日付の挿入」「時刻の挿入」が登録されており、書式にしたがった日付などをすばやく挿入できる。変数は、年月日や時刻、$記号などのほか、クリップボードのテキストや選択範囲のテキストなど、12種類が用意されており、プルダウンリストから選択して登録できる。
選択範囲内の文字列の文字種を変換することも可能。「全角カタカナ←→ひらがな」「全角カタカナ←→半角カタカナ」「全角英数←→半角英数」の相互変換を行える。改行コードの削除やHTMLタグの削除、HTML特殊文字の復元も可能。検索・置換機能では、大文字/小文字を区別した検索・置換に対応するほか、複数行に対する検索・置換にも対応している。
編集中の文書をファイルとして保存されている状態に戻す「復帰」や、編集中の文書を新規文書として丸ごと複製する「新規に複製」、カーソル位置に別ファイルの内容を挿入する「ファイルから挿入」機能なども備えている。Undo&Redoはほぼ無制限に行える。
そのほか、ツールバーやサイドメニュー、ステータスバーの表示/非表示を切り替え、行番号やルーラ、全角スペースや改行マークなどのON/OFFが可能。テキストの折り返しや、キャレットの自動移動を指定することも可能だ。ツールバーやルーラなどをまとめて非表示にして、Windows標準の「メモ帳」に似たシンプルな表示・操作にする「Notepad」モードも用意されている。