いままでお料理のレシピというのは体で覚えるものだと考えていたのだが、今回、「CookManager」を使ってみて、パソコンで管理するのもおもしろいかなと思いはじめた。例えば、筆者が夕食のメニューを考えるとき、肉にしようか魚にしようか、洋風・和風どちらにしようかと考え、おおまかな方向性が決まってから、冷蔵庫の中身と相談して買物に行く。しかし、パソコンでレシピを検索して使ってみると、別のアプローチもできることに気がついた。卵や牛乳といった賞味期限が気になる食品は、ついついお手軽な朝食メニューで使い切ってしまいがち。でも、冷蔵庫の在庫のうち、気になる材料をキーワードに検索を実行すると、結構使えそうな料理が出てきたりするのだ。半端に余った野菜から夕食の献立を決めるというのも、メニューのマンネリ化が防げそうだ。
料理のデータは自分で登録するわけだが、友人と手分けして作ってみると、意外なレシピが手に入ったりして楽しい。インポート/エクスポートファイルはメール添付などができるので、添付ファイル機能のついた掲示板などで情報交換するのもよい。HTML出力もできるから、お気に入りレシピを自分のページに紹介するのも簡単だ。画像も扱えるので、できあがりのサンプルや、ちょっとコツが必要なところの図解などに使えそうだ。
家庭内のデータ管理はちょっと面倒な気がするが、いったんパソコンにデータ登録してしまえば、とても便利なものだと体感できた。お料理のレシピは入力期限があるものではないし、ちょっとずつでもたまっていけば楽しみが増える。興味を持たれたら、まず手に取ってみることをお勧めしたい。
(呉 真)