重厚で複雑なストーリーと、難易度が高く奥深い戦闘システムで、RPG上級者も楽しめる本格長篇RPG。「Seraphic Blue」の舞台となる世界では、20年前から突如として黒い翼を持つモンスター「イーヴル」が出没するようになっていた。主人公のレイクはイーヴルを倒す「イーヴルスイーパー」。ある日、いつものように仕事を依頼されてイーヴル討伐に出かけたレイクの前に、不思議な少年が現れる。少年が放つイーヴルによって窮地に追い込まれるレイクだが、唐突に登場した天使に命を助けられるのであった……という展開で物語がはじまる。そして、世界に突然出てきたイーヴルの謎、レイクの前に天使が現れた理由、不思議な少年の正体など、多くの謎が次々と提示される。
大きな特徴が、半リアルタイム制で繰り広げられる戦闘システム。戦闘がはじまると、画面中央に「ウェイティングタイムゲージ(WTゲージ)」が配置され、戦闘に参加している敵味方全員のアイコンが表示される。WTゲージ上のアイコンは常に右から左に移動しており、ゲージの左端に到着したキャラクタから、攻撃や回復といったアクションを行える仕組み。WTゲージの移動速度はキャラクタごとに異なり、すばやく行動できる者が有利に立ち回れる。アクションを行うと、アイコンはゲージの右側に戻されるが、行動の大きさによって戻り幅が変わるので、大技を利用するほど次の行動まで時間がかかることになる。
戦闘時に重要となるのが「スフィア」の装備。スフィアは、防具に装備する球体のアイテムで、装備することにより、攻撃魔法や回復魔法、特定の攻撃に対する耐性アップなどが可能になる。スフィアは複数を装備することができる。ただし、装備できる数は利用している防具によって異なる。
戦略性が高いこともゲームのポイント。味方となるキャラクタには「魔法が得意」「力が強い」などの特性があり、特性をうまく利用することで戦闘を有利に進められる。1回の戦闘に参加できるのは最大4人まで。中盤以降からは4人以上の仲間が集まり、戦闘に参加させるメンバーを選択できるようになる。各自が装備するスフィアの特徴や戦いに行くダンジョンの特性などを考えて、メンバーの構成を決める必要がある。