Windows XP/Me/2000/98/95で動作するHTTP(Web)サーバソフト。非常に簡単な操作でWebページを公開することができる。ユーザ認証機能やIPフィルタリング機能といった実用的な機能も備える。「sHTTPd」の特徴は、なんといっても操作が簡単なこと。実行ファイルは単独のEXEファイルになっており、起動するだけでその瞬間からWebサーバとして動作する。標準の状態では、「sHTTPd」が起動されたフォルダ内の「sample」という名前のフォルダの内容がWebページとして公開されるが、どのフォルダを公開するのかは、画面からワンタッチで変更することが可能。変更した瞬間から、そのフォルダに含まれる「index.html(またはindex.htm)」が公開されるトップページとなる。
表示するURLとしてフォルダ名が指定された場合、そのフォルダにindex.html(index.htm)が存在すればそのファイルを、存在しない場合にはそのフォルダ内に含まれるファイル名一覧が表示される。ただし、不可視属性が指定されたファイルやフォルダは一覧には表示されない。
一覧で表示できるファイル/フォルダ名一覧は最大1,000個(設定により変更することも可能)。これらの中から特定の名前のファイルを検索して表示することもできる。この「ファイル検索機能」を利用するかどうかはオプションにより選択できるようになっている。ファイル名一覧をテキストファイルとして、アクセスしてきたユーザにダウンロードさせる機能もある。
フォルダごとにユーザ名とパスワードを設定して、アクセス制側を行う機能もある。ユーザ名とパスワードの組み合わせはフォルダごとに独立して指定することが可能。各フォルダごとに設定ファイルを置くことで制御できるが、「sHTTPd」の画面からも設定を変更できる。IPアドレス範囲を指定することで、特定のアドレスからのアクセスを一括して拒絶する機能もある。
ファイルのアップロード用に「FTPサーバ機能」を利用することもできる。FTPサーバ機能は、一般的なFTPクライアントを使ってアクセスすることができ、レジューム機能などもサポートする。機能としてはアップロード専用となる。
アクセス状態を記録するアクセスログは「sHTTPd」の画面に出力されるほか、テキストファイルにも保存される。