携帯電話を使って、外出先から自宅や会社のパソコン内のファイルを検索し、ファイル添付メールを送信できるソフト。パソコンに送信されたメールを携帯に転送することも可能。「メールテンプラー」は、ファイル検索、添付メール送信をはじめ、携帯電話を使い、自宅・会社のパソコンに対してさまざまな操作を行えるソフト。パソコンに保存されたファイルの閲覧、メールの転送、パソコンのシャットダウン・再起動といったことも可能。「メールテンプラー」が提供する機能は、パソコンと携帯電話との間に専用サーバを介在させることで実現している。三者間でのメールは、
- 携帯電話から専用サーバにアクセスする
- サーバからパソコンに対してファイル検索や添付メール作成の命令をメールで送る
- 検索結果や添付メールはパソコンから直接、携帯や相手先に送信する
という流れでやり取りが行われる。「ファイル検索」は、検索したいドライブやフォルダ、ファイル名をメニューで指定することで行う。よく使う「指定フォルダ」として「マイドキュメント」「デスクトップ」があらかじめ登録されているほか、任意のフォルダを最大3個まで登録することが可能。リストから簡単に選択できるようになる。フォルダ/ファイル名の検索には、ワイルドカードの代わりになる「曖昧条件」を設定することが可能で、ファイル名では拡張子を指定することもできる。
携帯電話から検索条件を送信すると、折り返し検索結果のメールが届く。この結果をもとに、ユーザはファイル添付したメールの送信指定を出す。指定では、複数のファイルを添付させることが可能。添付ファイルをLZHで圧縮するオプションも用意されている。フォルダを検索し、フォルダごと添付させる場合は、無条件で圧縮される。
ファイル検索とほぼ同様の操作で、パソコン内のファイルを閲覧することも可能。閲覧できるのはテキストファイル(CVSファイルを含む)と、Microsoft Word/Excelの文書ファイルだ。Word/Excelの文書ファイルは、テキストに変換した形で送信される。容量が大きなファイルは、自動的に分割してから送信される。
パソコン宛に届いたメールを携帯電話に転送する機能もある。アドレスや含まれる文字列を指定して、転送対象をフィルタリングすることが可能だ。「本文の何文字を転送するか」も指定できる。
パソコンの再起動、電源OFFも可能で、これらのコマンドを実行した場合は、携帯電話に「再起動を開始しました」などのメッセージがメールされる。
「メールテンプラー」を利用するには(無人の)パソコンを起動状態にしておく必要があるが、その間、他人に操作されないようにスクリーンをロックする機能を備えている。