「STAR BALL」は、ブロック崩しとしてはオーソドックスなゲーム。壁やブロックに当たって跳ね返るボールを、マウスカーソルを左右に動かして受け止める。破壊可能なブロックをすべて壊したらステージクリアとなる。

破壊対象のブロックには、さまざまなタイプがある。基本の赤ブロックは、ボールを一度当てると壊れるが、3回当てなければ壊れない紫ブロックや、5回でようやく壊れる青ブロックなど、ゲーム後半になるほど難しいブロックが配置される。何度ボールを当てても壊れない黒ブロックも存在する。

ブロックを崩すと、ランダムに「スター」が出現し、カーソルで受け止めると「スターポイント」がたまる。集めたポイントを使って「アイテム」を購入することで、ゲームを有利に進められるのが特徴だ。出現するスターにも種類があり、黒いものは2ポイント、紫だと10ポイントもたまる。メニュー画面にある「改造ショップ」では、ポイントを消費してアイテムを購入することができる。例えば「ノーマルボール」を買うと、予備のボールが増える。ゲームスタート時は、一度でもボールを落とすとゲームオーバーになってしまうが、予備があれば再トライすることが可能だ。ただし、ボールは購入するごとに価格が上がるので、注意が必要。

ノーマルボールのほかにも、ボール速度を変更できる「アップスピード」と「ダウンスピード」、固いブロックも通過する「バニシング・レイ」、マウスのドラッグ動作にあわせてボールを遠隔操作できる「リモコン」、カーソルの長さを伸ばす「ロングバー」など、有効なアイテムがいくつも用意されている。

「STAR BALL」の特徴は、なんといってもアイテムを「購入」できるということ。ゲームを続けて地道にスターポイントをためていけば、ボールを増やしたり便利なアイテムを買ったりできる。難易度の設定はないものの、時間をかけさえすれば誰でもゲームクリアできるのは親切だ。

ゲーム後半になると、通常のブロックが黒い（壊せない）ブロックに囲まれているようなステージも出現する。「バニシング・レイ」を使って通過させるなど、特殊アイテムを駆使しないとクリアが難しい面もあり、単調になりがちなブロック崩しを、飽きのこないものに仕上げている。「ちょっと暇なときにやってみたくなって、そのまま時間が経つのを忘れてしまう」──そんな感じだ。

開発中に苦労した点
これというほどの苦労はしてませんが、あえて言うなら作成期間です。あるイベントで自分の作品を公開しなければならず、このソフトの作成に取りかかったのが締め切りの10日くらい前だったので、10日間、ほとんどプログラムに費やしていました。ほかには、稚拙なグラフィックですが、絵の才能がない私にはドットを打つのが大変でした。

ユーザにお勧めする使い方
アイテムを選択するインタフェースはオリジナルなので、最初は慣れないかと思いますが、慣れるとアクティブなブロック崩しを楽しめるかと思います。また、ほんの少しですが隠し要素もありますので、それを見つけてほしいですね。ステージエディタも付いているので、自分でステージを作って楽しむのもいいかもしれません。

今後のバージョンアップ予定
いまのところバージョンアップの予定はありませんが、暇をみつけて隠し要素などを増やしていけたらと思います。