テキストエディタ機能を備えたタブ切り替え型メモソフト。「Memo1」〜「Memo10」という名前のメモ画面が10個用意され、切り替えて利用できる。入力データは、ソフトの終了時とメモの切り替え時に、自動で保存される。「M」は、日常的に利用できる簡易メモソフトに「テキスト整形」「検索・置換」「スタイル設定」などの機能を追加したといった印象のソフト。テキスト整形機能では、アルファベットの大文字←→小文字変換、アルファベット/数字/記号/カタカナの半角←→全角変換、ひらがな←→カタカナ変換を行える。特定の文字列をマークする機能や、ユーザが行った操作をマクロとして記録・再生する「キーマクロ記録・再生」機能も搭載している。
検索・置換では、検索/前方再検索/後方再検索/置換に対応。大文字/小文字の区別、単語単位の検索、正規表現、あいまい検索のON/OFFをそれぞれをオプション設定できる。検索文字列を指定すると、その単語が含まれる行すべてを一覧表示する「トピック(見出し)作成機能」も備えている。トピックは、ソートして表示させることが可能で、シングルクリックでトピックの先頭への移動、ダブルクリックでトピックの段落選択を行える。
詳細なスタイル設定が行えるのも特徴のひとつ。フォントサイズは8〜36ポイントまで指定できる。フリーキャレットやオートインデントといったキャレット設定は8項目あり、それぞれON/OFFを選択できる。スペースやEOFといったマーク、行番号、ルーラの表示/非表示を設定することも可能。フォント/コメント/マークといった項目ごとに、前景色と背景色の色を指定ができる。項目によっては、ボールド(太字)、イタリック(斜体)、下線も指定できる。
オプションでは、折り返し桁数、禁則文字、強調表示文字列を指定できるほか、ぶら下げ、追い出し、改行文字ぶら下げ、英文ワードラップのON/OFFの指定も可能。コメント行として扱う最初の文字列「コメントプレフィックス」もユーザが設定できる。プレビューウィンドウがあり、設定反映後の状態をあらかじめ確認できるようになっている。
メモに入力されたデータは、各メモごとに独自形式のファイルとして保存される。エクスポート機能を用いて、データをテキストファイルとして書き出すことも可能だ。