基本的な戦闘は、数百の人型ユニットと戦艦が自動的に戦うリアルタイムシミュレーション形式で行われる。戦闘が開始すると、味方の人型ユニットは敵のいる方角に自動的に移動して攻撃を行う。敵のユニットをすべて破壊するか、敵を戦場から撤退させられれば自軍の勝ちとなる。控え機を戦闘に投入したり、「攻撃重視」「防御重視」といった戦い方をさせたりなど、プレイヤーが自軍に指令を下すことで、戦闘を有利に進められる。

戦闘で重要になるのが、戦艦の存在。戦場に投入できる戦艦は最大10隻と少ないが、人型ユニットとは比較にならないほど高い攻撃力を持つため、運用次第では戦闘をかなり有利に進められる。ただし、敵が一定の範囲に近づかないと攻撃を行わなかったり、プレイヤーが移動先を指定しなければ動かなかったりという制限がある。

ゲームの最大の特徴は、シミュレーションゲームのなかにシューティング要素が盛り込まれていること。プレイヤーは、リアルタイムシミュレーション中の戦場に「エースパイロット」として参加し、自ら攻撃を行うことができるのだ。選択できるパイロットキャラクタは全部で5人。メインとサブの2種類の武器を選択して戦うことが可能。メイン/サブでは搭載する武器が異なるので、キャラごとの戦術が要求される。

シミュレーションをメインに考えて全軍の強化を行うか、シューティング重視でエースパイロットの強化に重きを置くか。あるいは、どちらもバランスよく強化して効率よく戦闘に勝利するか。ゲームの方向性をプレイヤーが自由に決定できるというわけだ。

能力をどんどん強化すると、戦艦や人型ユニットの増強に回す「WAR POTENTIALS」が足りなくなり、かといって強い戦艦を購入すると能力を伸ばすことができない。ゲームのバランスがよく考えられていて、戦闘外での戦略が先の展開を左右するのも魅力だといえる。

開発中に苦労した点
リアルタイムということで、とにかく処理速度の向上に努めました。これが一番苦労しましたね。ほかにも、背景や兵器、パイロットのグラフィックも自作なので、マウスの使いすぎで腱鞘炎になるかと思いました（笑）。最終的にテストプレイに数百時間（4桁いっているかも……）、開発全体では1年以上も費やしてしまいました。

ユーザにお勧めする使い方
兵装や艦船などはたくさん用意してあります。腕に自信のある方は、リュウ限定プレイなど、プレイに制限を設けてみるのもおもしろいと思います。また、本作のプレイにはジョイパッドを使用されることを推奨します。

今後のバージョンアップ予定
基本的にこのバージョンが最終バージョンです。システム自体が限界に来ているので、これ以上の新しい要素を詰め込むことができません。ユーザのみなさんからいただいたアイデアや要望などは、次回作で反映させていきたいと思います。