画像データのヒストグラム表示やフィルタ処理などを行える分析・加工ソフト。対応する画像形式はBMP/JPEG。カラー深度は24ビット対応で、24ビット未満の場合は、内部で自動的に24ビットへ展開してから処理を行う。「ImageNos」の主な機能は、大きく分けて「解析」「変換」の二つからなる。「解析」には、ヒストグラム表示や、水平および垂直の断面波形、散布図のカラー情報分析などが含まれる。ヒストグラムでは、RGB三色の分布度合いを表すRGBヒストグラムと、色相・彩度・明度別の分布を表すHSVヒストグラムの2種類を表示できる。
水平および垂直断面波形は、画像上のある位置にどのような情報が含まれているかを見るもの。水平断面波形であれば、画像上の任意の位置で水平(横一線)に並んでいるピクセルの色情報をグラフ化して表示する。表示項目はR/G/B、H/S/Vのそれぞれを個別に選択できるようになっている。グラフに表示する断面の位置をドラッグで移動したり、ボタンで1ピクセルごとに移動したりできるほか、グラフを画像データとしてクリップボードへコピーすることもできる。
「解析」にはそのほか、画像の中から有色画素の重心を求めるコマンドや、色情報の分布をX-Y軸上にプロットした散布図として表示するコマンドがある。
「変換」の内容は、RGBチャンネルの分解(任意のチャンネルだけを取り出す)やHSV情報の分解(色相や彩度の情報だけを取り出す)、グレイスケール化、2値化、ネガ/ポジ反転、フィルタ処理などだ。
フィルタ処理は、微小画素を除去する「メディアン」(ぼかしのような効果が得られる)、明るい部分を強調する「最大値フィルタ」や逆に明るい部分を抑える「最小値フィルタ」、輪郭強調効果がある「Forsenフィルタ」などからなる。7×7のマトリックス上にパラメータを設定して処理を行う「空間フィルタ」では、フィルタの効果や度合いをユーザが任意に設定することが可能だ。
シングルウィンドウ形式で、一度に開ける画像は1枚だが、「裏画面」が用意されており、加工した画像を裏画面にコピーしておけばすぐに呼び出せる。また、表画面に表示中の画像と裏画面の画像とを合成することも可能。合成の方法は、「重ね合わせ」「シェーディング補正」「明度差の絶対値」「50%ブレンド」の4種類がある。
加工した画像は、BMP形式で保存できる。