単機能のツールにふさわしいシンプルなデザインと、わかりやすい操作性が第一の特徴。「完全消去」というと難しく考えてしまいそうだが、実際の操作は書類投入口へドラッグ&ドロップするだけと、意外なほど簡単だ。工事現場や踏み切りでよく見る黄黒の縞模様で囲まれた「書類投入口」や、点灯・消灯する3色のランプ、さらに投入した書類をマル秘のスタンプが押されたグラフィックで表示するなど、オフィスのシュレッダーをうまくデザイン化した操作パネルには、遊び心とセンスが感じられる。
消去の対象がファイルの場合は、アイコンへのドラッグ&ドロップにも対応。起動時に操作パネルを表示せず「待機」状態にすることもできるので、自動モードに設定すれば、不要なファイルをFinderの「HiShredder」アイコンにもっていくだけで、すぐに廃棄が完了する。これならアプリケーションを意識することなく、よりスムーズに使えるだろう。
なお、自動/手動モードのいずれにおいても、「細断」がスタートしてから途中で止めることはできないが、ドキュメントによると、この場合でも、操作パネルをクローズして「HiShredder」を強制終了させることで、救える可能性もある、という。緊急避難用に覚えておきたい。
(坂下 凡平)