「方言」や「時代劇言葉」など、独特の文体に変換する「辞書変換」を備えたテキストエディタ。文章を、大阪弁/名古屋弁などの方言や、幼児語/コギャル語/暴走族風/時代劇風といった特徴のある文体に変換できる。エディタ本体はタブ切り替え式で、同時に複数のテキストファイルを開いて、切り替えながら編集できる。ウィンドウの左側に「ファイルリストパネル」を表示して、フォルダツリーやファイルの一覧表示を行うことも可能。一覧上のファイル名をダブルクリックして開いたり、移動やコピー、削除、名前の変更といったファイル操作も行える。リストに表示するファイルを制限するフィルタ機能なども備えている。
テキストエディタとしての一般的な機能に加えて、切り取り/コピーした内容に対して、さらにデータを追加する「追加切り取り/コピー」、日付と時刻の挿入、行の二重化といった多彩な表示/編集機能が用意されている。メール処理に適した「行頭に引用符を付けてクリップボードにコピーする」や、HTMLの改行タグ挿入、プログラミング向けの「行頭に半角シャープ(#)の追加」など、ユニークな機能もサポート。よく使う文字列をテンプレートとして定義し、テキストに挿入する「コードテンプレート機能」もある。
検索機能では、通常の検索とは別に、ウィンドウ右側に「コードエクスプローラ」を表示し、編集中のファイルから指定された文字列を行単位で検索してリストアップすることができる。正規表現に対応しているほか、プログラムのソースコードから関数を、HTMLファイルからアンカーをリストアップすることも可能だ。テキストファイルはもちろん、HTML/Perl/Java/Cpp/Pascal/Delphiの編集も可能で、予約語などの色分け表示や、太字/斜体/下線/取消線といった強調表示もできる。
セールスポイントである「辞書変換」機能では、開いている文章をさまざまな方言や口調、文体に変換することができる。現バージョンには47種類の辞書ファイルが用意されている。辞書ファイルはテキスト形式で記述されているため、ユーザがオリジナルの辞書を作成することも可能。辞書の選択画面ではタイトルや更新日、どんな変換を行うのかといった簡単なコメントが表示される。一度変換した単語は再変換しないように設定できるため、複数の辞書を使って、文体を混在させることも可能だ。