「Virtual Disk for Windows 2000」では、CD-ROMメディアのデータから仮想CD-ROMドライブを作成できるのはもちろん、ハードディスク上の任意のフォルダを仮想CD-ROMドライブにすることもできる。実際に利用する際は、

1. CD-ROMドライブまたはフォルダから仮想CD-ROMファイル（*.QCD）を作成
2. 作成した仮想CD-ROMファイルを仮想CD-ROMドライブにマウント

仮想CD-ROMファイルを作成する際に、データの圧縮を行える。圧縮率は1〜9までの9段階から選択することが可能。複数枚で供給される、大型の辞書・地図データなどは、「圧縮」して仮想CD-ROMドライブとしてマウントすることで、利便性が向上する。

「Virtual Disk」を使えば、アーカイバ並みの高圧縮率で、ハードディスク上にデータを保存できる。仮想CD-ROMの扱いになるので、圧縮ファイルを探す手間もなく、マイコンピュータやエクスプローラから簡単に目当てのデータを探し出せる。連装CD-ROMドライブでの使用を前提としたソフトにも配慮されており、連続した仮想ドライブを割り当てることもできるようになっている。

CD-ROMの内容をハードディスクにコピーするのは時間がかかるし、不要になったときの後始末も手間がかかる。CDを持たないノートでも、いまどきはCDイメージを何枚も格納できるし、アクセス速度の面からも仮想CDは便利に感じる。メディアも安いことだし、よく使うCDは仮想CDファイルに変換して、CD-Rに焼いておこうかなどと考えてしまった。

開発中に苦労した点
仮想CDドライブの作成にはデバイスドライバを用いているのですが、その作成に大変苦労しました。開発当初、仮想CDファイルを作ったり、仮想ドライブが出現するところまでは比較的スムーズに進んだのですが、仮想ドライブの中のフォルダやファイルが見えるようになるまでにずいぶんと苦労しました。他の機器や環境との相性問題の対応についても、開発当初はいろいろと不具合があり、対応に苦労しました。

今後のバージョンアップ予定
今後もできるだけ改良や問題点の修正を行っていきたいと考えていますが、メインの開発は「Virtual Disk for Windows XP」なので、そこで修正、追加された機能をまとめて反映させるという形にしたいと思っています。

その他
それぞれのOS用に「Virtual Disk for Windows XP」「Virtual Disk for Windows NT」も公開しておりますので、ご利用いただければ幸いです。