検索までの手順は、（1）対象となるドライブやフォルダの指定、（2）詳細な検索条件の指定、（3）検索の実行、となる。設定は、手順ごとにタブ切り替えで行うようになっているため、操作がわかりやすい。検索用のキーワードは、複数の語句を同時に指定できる。ワイルドカードを使うことも可能だ。

検索対象フォルダの指定は、ダイアログからのほか、エクスプローラなどからのドラッグ＆ドロップで簡単に行える。サブフォルダ以下を検索対象とするかどうかは、フォルダ単位で指定することが可能。リスト登録したフォルダでも、リスト内でチェックを外すことで検索対象から除外できる。対象フォルダを登録したリストはファイル保存することができ、いつでも呼び出して再利用できる。

検索条件は、日付とファイルサイズで指定する。検索対象を「ファイルとするか」「フォルダとするか」「その両方にするか」も指定可能。日付の指定は、ファイルの作成日と更新日について「過去○ヵ月」「過去○日」「日付指定」で行える。ファイルサイズでは、例えば「最高500KB」など、最高/最低を指定できる。これらの設定が有効になっているかどうかは、メイン画面に常に表示される。

検索を実行すると、条件に合致したファイルの一覧が表示される。一覧表示されたファイルは、コンテキスト（右クリック）メニューから「関連付けられたアプリケーションで実行」「エクスプローラで開く」「フルパス名をクリップボードへコピー」「ごみ箱へ移動」といった操作を行える。エクスプローラにドラッグ＆ドロップして、コピーまたは移動させることも可能だ。

「ファイル検索の友」では、検索対象フォルダをリストとして保存でき、また一時的にリスト中のフォルダを対象から外すことも簡単なので、ファイル検索を効率的に行うことができる。仮想ドライブ機能を使えば、その威力はさらに大きくなるだろう。もちろん、ワイルドカードを使った複雑なキーワード指定ができること、検索結果からファイル操作ができることも魅力だ。

使い勝手もなかなかよく、検索条件の設定をどこからでも確認できるなど、細かな部分にも配慮がなされている。あえて言えば仮想ドライブの作成手順がややわかりにくいかなという感じはあるが、全体的には操作も簡単で、機能も十分な、誰にでも使えるソフトになっている。

開発中に苦労した点
あまり操作に迷わないようなユーザインタフェースを心がけました。仮想ドライブタブは初めてだとわかりにくいかもしれませんが……。

ユーザにお勧めする使い方
複数の検索パス指定や検索ワードの履歴などの機能がありますので、通常のファイル検索にも十分活用できると思います。