アイテムの登録は、エクスプローラなどからのドラッグ＆ドロップで簡単に行える。登録できるアイテムの数に制限はない。フォルダ/ファイル、アプリケーションを登録できるのはもちろん、「シャットダウン」「ファイルやフォルダの検索」「ファイル名を指定して実行」「全ウィンドウを最小化」などのコマンドがあらかじめ用意され、アイテムに追加してすぐに利用できる。タブ（グループ）の切り替えやタブ内全アイテムの実行、タブ内容のメニュー化といった動作をアイテムとしてボタンに割り当てることもできる。タブ内でのアイテムの並び替えや別タブへのコピーなども簡単に行える。

ウィンドウ右下には最近実行したアイテムが履歴としてアイコン表示される。よく使うアイテムはタブを切り替えて探すまでもなく、簡単に起動できるようになっている。表示する履歴の数はユーザが変更できる。

ウィンドウの表示スタイルや動作は、ユーザが細かく設定することが可能。ウィンドウは縦置き/横置きのほか、タスクバー風の「デスクトップバー」としても表示できる。ボタン（アイコン）のサイズ、アイテム名表示の有無、背景色、ボタン色などももちろんカスタマイズ可能。動作では、既存のボタンにファイルをドラッグ＆ドロップした際の処理を「ボタンを登録する」「登録ボタンのプログラムを開く」から選択できるほか、アイテム起動後のウィンドウの処理なども指定できる。

使用しないときは隠しておくことができるので、デスクトップの一部を占有して他の作業の妨げになることもない。隠し方は「完全に隠す」「細い線を残す」「四角いドットを残す」の3種類から選択できる。ウィンドウを隠す/表示するの操作には、ホットキーを割り当てることが可能だ。

ただ、操作性ということでは、もう少しスマートに扱えるといいかなというのが正直な感想。ウィンドウ上での右クリックからアイテムを登録するときには、まず空のボタンを作り、あらためてプロパティを設定するという2段階の操作が必要となる。できれば1回の操作で行いたい。アイテムのタブ間移動もやや手順が面倒に感じた。また、ウィンドウを隠す動作で「さわると隠れる/さわると現れる」という設定があるのだが、筆者の環境では働かなかった。

操作性を含めて、改良が期待されるところだが、今後が楽しみなソフトであることは間違いない。