Windowsに登録されたアプリケーションやユーザ設定の状態を、他のWindows環境へスムーズに移行するための“デスクトップ・マイグレーションソフト”。移行できる設定は、「システム設定(ユーザ設定)」「アプリケーション設定」「ファイルとフォルダ」「ファイル・ルール」の4カテゴリー。例えば、アプリケーションの設定を移行する場合、インストールされたアプリケーション本体のファイルはもちろん、そのアプリケーションが行う設定なども、元のWindows環境を新しい環境に移行できる。ファイルやフォルダの移行では、指定されたファイルおよびフォルダを移行先の環境にコピーできる。
選択できる移行の形式は「一括マイグレーション」「カスタムマイグレーション」の2種類。「一括マイグレーション」では、すべてのシステム設定やアプリケーション設定を自動的に一括して移行する。「カスタムマイグレーション」では、移行内容をユーザが任意に選択することが可能で、例えば、ExcelとWordがセットアップ済みの場合、Excelだけを移行したり、移行したくない設定を除外したりといったことができる。
移行方法は、2台のパソコンをネットワークで接続して設定内容を移動する「ネットワーク・マイグレーション」と、最初に移行元で「デスクトップDNA」を実行し、すべてのファイル/設定情報を吸い上げて、これを移行先に展開する「ファイル・マイグレーション」の2種類から選択できる。移行元での「デスクトップDNA」の実行は、インストールせずに、CD-ROMから直接行うことも可能。CD-ROMから実行した場合、(吸い上げたファイルを部分的に更新するといった)一部機能は利用できないが、元の環境を一切変更せずにデータ吸い上げを行うことができる。
「ファイル・マイグレーション」では、吸い上げられたデータを新しい環境で展開する必要があるが、自己展開形式のEXEファイルを実行するだけでよいため、移行先に「デスクトップDNA」をインストールする必要がない。