水彩画特有の「ムラ」や「ボタつき」をリアルに再現する“着色支援ソフト”。一般的なペイントソフトで描いた均一の着色とは異なる、水彩絵の具の特徴を活かしたグラフィックを作成できる。画面は、実際に着色を行うメインウィンドウと、コマンドがまとめられたパレットウィンドウからなる。パレットウィンドウでは「筆の太さ」「水の量」「筆圧」をスライドバーで指定できるほか、「新規作成」「下絵の読み込み」「名前を付けて保存」といったファイル操作系のコマンドを実行できる。
描画色は「簡易カラーライブラリ」(カラーパレット)から直接指定するか、Windowsの「色の設定」ダイアログを呼び出して詳細な指定を行える。いずれの場合も、現在の選択色が「簡易カラーライブラリ」に表示されるようになっており、わかりやすい。
操作は簡単で、左ドラッグで着色、右ドラッグでは消しペンを使った消去になる。このとき、消しペンの太さは筆の太さに従うが、感覚的には着色時よりも太くなるため要注意。下絵を読み込んで着色を行うことも可能で、この場合は消しペンを使っても下絵部分は保護され、着色部分だけを消すことができる。Undoでは直前の1回の操作前に戻れる。
「落とし水」は“着色支援ソフト”で、線や図形の描画機能はないため、下絵を使う場合は他のソフトなどで作成したものを別途、用意する必要がある。対応する画像形式は、読み込みがBMP/JPEG、出力はBMP(筆者調べ)。