専門知識がなくても、簡単にFlashムービーを作成できるソフト。画像や文字などのオブジェクトをページ上に配置し、アニメーション効果やリンクを指定するだけで、誰にでもFlashを作ることができる。難しいスクリプトを使う必要もない。「FlashMaker for Windows」には、豊富なテンプレートやサンプル素材が付属する(追加素材をインストールすると1,000点以上)。新規作成ウィザードに従って操作するだけで、デジカメアルバムやバナー、ホームページメニューなどを簡単に作れるようになっている。もちろんすべてオリジナルの素材を使って作成することも可能だ。
メイン画面は「編集ウィンドウ」「素材ファイルウィンドウ」「ページリスト/タイムラインウィンドウ」から構成されたエクスプローラライクなデザイン。「素材ファイルウィンドウ」に表示される素材を「編集ウィンドウ」に配置してページを作り、「ページリストウィンドウ」で編集対象ページの選択や順序の入れ替えを行う。「ページリストウィンドウ」とタブで切り替える「タイムラインウィンドウ」では、アニメーションのタイミングを設定する。
素材としては、同梱のボタンやキャラクタ、フレームなどのパーツや、背景用画像のサンプルのほか、ユーザが用意した画像、音声ファイル(WAV、MP3)を使用できる。使いたいものを、素材ファイルウィンドウから編集ウィンドウにドラッグ&ドロップするだけでよい。もちろんテキストを素材として使うことも可能。長方形、楕円形、直線、えんぴつ(フリーハンド)といった描画ツールで描画もできる。
ページ上に配置したオブジェクトには、アニメーション効果やリンクを設定することが可能で、「登場」「移動」「退場」の3種類の場面ごとに、さまざまな効果を指定できる。使用できる効果は、例えば登場時なら、「フェードイン」「上/下/左/右の一方向から現れる」「一文字ずつタイピング」「一文字ずつ多方向から現れる」などがあり、豊富に用意されている。また、リンクはFlash内の任意のページ、特定URLのいずれに対しても張ることができる。オブジェクトはグループ化できる。
作成中のFlashの動きは、随時「ムービープレビュー」で確認できる。できあがったムービーをSWFに出力する際、同時にSWF表示用のHTMLファイルを出力する機能を備えている。