「まうすでできる」は、「ことば」を学ぶもの、「かたち」を学ぶもの、「かず」を学ぶものなど、全部で7種類のミニゲームから構成される。ことばを学ぶものとしては、

1. ひらがなを選び、五十音順にあ行、か行……と字合わせをする「あいうえお」
2. 絵を見て、その名前を穴埋めで答える「あなうめ」

3. 3種類の図形から同じ図形を選ぶ「空間認知」
4. 動物の影絵を使った「どうぶつ神経衰弱」
5. 都道府県のピースを日本地図にはめ込むジグソーパズル「日本地図パズル」

6. 絵を見て、その数を当てる「数あて123」

7. 童話のシーンを描いたイラストに好きな色をつける「ぬりえ」

いずれのミニゲームも「学び」と「遊び」の要素がほどよく組み合わされている。内容は、ひらがなや数字を覚えはじめた幼児が勉強する程度のレベル設定になっている。

クイズは、正解の選択肢が用意されているが、単にクリックで選ぶだけではなく、マウスドラッグで、ことばや図形を「完成」させることが求められる。また、選択肢（文字、数字などのピース）は一つのエリアにまとめて置かれているが、複数のピースが重なり合っているため、そのままでは全部を見られず、マウスで移動させる必要がある──「頭だけでなく、手を動かして遊ぶ」といった配慮がなされている。

パソコンソフトとはいえ、正解をパッと選んで終わりではなく、指定の位置まで「ドラッグ」させるのがミソ。実際に遊ぶときには、普通の教育玩具と同じく手を動かして覚える感覚に近いといえる。マウスを使う練習にもなり、パソコンに親しむという効果も期待できる。「空間認知」では、単純な円や三角だけではなく、複数を合体させた複雑な形状が出てくるなど、ちょっとしたひとひねりが加えられている。

ゲームの中身が、マウスクリックやドラッグのみで直感的に使えるだけでなく、「次に進む」「途中でやめる」といったゲームを進めるための操作も、画面上のボタンで行える。幼児でも使い方が覚えられるほどに簡単なので、（年齢や成長にもよるが）起動したあとは一人遊びをさせることも可能だろう。

基本的に、学校に上がる前の幼児向きのソフトだが、ゲーム性の高い「動物神経衰弱」や、都道府県の名前と場所を覚えられる「日本地図パズル」、細かいパートごとに塗り分けができる「ぬりえ」などは、小学校低学年の児童も対象になりそうだ。

開発中に苦労した点
最初はなんのノウハウもない上、アイデアもなかったので、行き当たりばったりで何度も壁にぶつかりました。特にFlashは本来ブラウザで表示するものなので、いかに単体のソフトっぽくするかが課題でした。アイデアの方も本屋さんで幼児向けの本を見たり、おもちゃコーナーで眺めたり……と、普段から気を配っています。

ユーザにお勧めする使い方
設定や複雑な機能がまったくないので、小さいお子さん一人でも楽しめると思いますが、おとうさんやおかあさんもいっしょに遊んであげてください。

今後のバージョンアップ予定
月に2回前後のバージョンアップで新ゲームや内容を追加していく予定です。具体的には、ひらがなの発音、ぬりえのキャンパス追加など……。