メイン画面は、フォルダツリーを表示する「ファイルエクスプローラ」、編集エリアとなる「エディタウィンドウ」、コマンド実行エリアの「JaJeditコンソール」の3ペインで構成される。「エディタウィンドウ」では、同時に複数のファイルを開き、タブで編集対象をすばやく切り替えられる。「ファイルエクスプローラ」は、エクスプローラに似たインタフェースのファイラで、フォルダツリーを開いて編集ファイルを指定する。

ソフトの大きな特徴になっているのが「JaJeditコンソール」。プロンプトにコマンドを入力して、用意された12種類のコマンドを実行することが可能。clear/cd/copy/exit/grep/home/ls/show/ren/kill/md/mvの各コマンドをサポートする。

Java、Makefile、HTML、C/C++、Perlの各編集モードを備えていることも特徴のひとつ。各モードごとに色分け語や強調語を指定できる。Javaに関しては、Javaファイルのコンパイルと実行、Javaアプレットの実行、ソース行数統計をメニューバーのコマンドで実行できる。HTMLでは、別途ブラウザを開くことなく、「JaJedit」内でブラウザ表示のプレビューを行うことが可能だ。

そのほかにも多彩な機能を備える。日付・時刻の挿入、対括弧移動、画面分割編集、テキスト印刷、文字数カウント機能などをサポート。タブサイズごとにインデントの増加・減少を行うインデント/逆インデント機能も搭載する。アルファベットの大文字・小文字変換、アルファベット、数字、記号の全角・半角変換、カタカナ→ひらかな、タブ→空白の相互変換機能などもある。

正規表現を利用できる検索をはじめ、大文字・小文字を区別した検索や、「アルファベット検索時に検索アルファベットが単語の一部の場合はヒットしないオプション」「編集中の全ファイルに対して検索をかけるオプション」を選択できる。指定フォルダ内のファイルに対して一括検索→置換を行うことも可能だ。

対応する文字コードはShift JIS/JIS/EUC-JP/GB2312/Big5の5種類。ファイルオープン/セーブ時に文字コードを指定できる。

ユニークなのが、コマンド実行エリアの「JaJeditコンソール」。このエリアは「MS-DOSプロンプト」のように用意されたコマンドを実行できるエリアだ。MS-DOSやUNIXライクなコマンドが12種類用意され、「JaJedit」の中から命令できる。筆者が気に入ったコマンドはcopyコマンド。同じフォルダ内にあるファイルを、別の名前でコピーできるので便利。「JaJeditコンソール」関連であえて苦言を呈するとすれば、ヘルプファイルに誤字・脱字が見受けられる点だ。正しい表記は容易に想像できるので実害は起こらないと思うが、修正してほしい。

インタフェースについては、複数の編集対象ファイルを切り替える方法として、タブで切り替える方法とウィンドウ命令で切り替える方法のうち、筆者はタブクリックの方が好みに合うので、「JaJedit」はピッタリ馴染む。また、ファイルを開くときには、エクスプローラで編集ファイルを見つけ、ダブルクリックでアプリケーションを起動することが多いので、「ファイルエクスプローラ」を標準機能として備える「JaJedit」の使い勝手のよさに感心させられた。

手に馴染んだエディタを、文字書きツール以外にプログラミングツールとして用いるユーザも多いだろう。その点、「JaJedit」は、HTMLエディタやCGIツールなどとしても使える、現代のニーズにマッチした新世代エディタといえるだろう。

開発中に苦労した点
苦労した点は、インタフェースの作成と各タブエディタエリア切替時の状態保存です。

ユーザにお勧めする使い方
「ファイルエクスプロ―ラ」「JaJeditコンソール」を活用して便利になると思います。またZIP/JARファイル中のファイルを展開（解凍）せずに直接編集する機能や、複数ファイル中の文字列置換機能もありますので、一度使ってみてください。

今後のバージョンアップ予定
以下のことを予定しています。

• 現Windowsバージョンのバグ直し
• Mac/Linux/UNIXバージョンのリリース
• 強調文字列の色分け表示機能で、より多くのプログラミング言語のサポート
• Javaのプロジェクト作成管理機能などの追加
• プラグイン機能の追加