主人公のブレイブは、小さな村で恋人のジルとコンビを組み、「二重の騎士」として名をはせた有名な戦士だった。しかし、ある日ジルが魔物にさらわれ、行方がわからなくなってしまう。魔物の数が多く、一人で戦ってもジルの行方は探せないと考えたブレイブは、人類連合軍に参加するために村を出ることを決意する……というのがストーリー。旅に出たブレイブは、口の軽い医者ルークや戦い好きの賞金稼ぎジークなど、個性溢れる仲間たちと出会い、人間対魔物の戦争を終わらせるために戦う。

ゲームは7章に分かれており、さらに各章がミッションやストーリーを進めるクエストパートと、敵と戦う戦闘パートに分かれている。戦闘パートではマップ上で動いている敵と接触すると戦闘を開始する。そのため、敵を避けつつ、最小限の戦いでミッションをこなすことも可能だ。

戦いには時間制限があり、時間内に目的を達成する必要がある。また、通常のRPGのように敵が無限に出現するということがなく、決められた数のモンスターとしか戦えないため、ひたすらレベルを上げて強くなることは難しい。そこで、役に立つのが街中で手に入る「アップ系」と呼ばれるアイテムで、体力や精神力といった基本能力を高めてくれる。街の中を探すといろいろな場所に落ちているので、どうしても敵を倒せない場合は街を探してこれらのアイテムを探し出そう。アップ系アイテムを売っているキャラもいるので、これらを活用してできるだけ多くのアイテムを集めるのがゲーム攻略の鍵となる。

しかし、このゲームの醍醐味は、なんといっても敵との戦闘だろう。最近は、ストーリー重視のゲームが多いため、戦闘はレベルさえ上げれば勝てるというRPGが多かった。しかし、「Fantasy War」は敵のレベルが高い上に、敵の数が決まっているので「好きなだけ経験値をためる」という「ゲームを有利に進める技」が使えない。

また、通常の敵は普通に戦って倒せるレベルだが、ボス敵はかなり強い相手が多い。敵によっては、かなりシビアな魔法を使って攻撃を仕掛けるので、油断をするとすぐにパーティが全滅してしまう。そこで、プレイヤー側も相手の防御力や攻撃力を下げたり、魔法を禁止する魔法を利用したりなど、戦略が重要となるゲームだ。それゆえ、いままでのRPGの戦闘に物足りなさを感じていたユーザにお勧めしたい。

開発中に苦労した点
とにかくストーリーです。本格的にゲームを制作をするのは今回がはじめてで、「まずは肩慣らし程度に短編から中篇のRPGを簡単に作ろう」と思っていたのですが、作っている内に話がでかくなってしまっていました。ですが、そのためストーリーには自信がありますので、お楽しみくださいませ。

ユーザにお勧めする使い方
上で述べているように、ストーリーを楽しんでもらいたいです。今回は、やり込み要素は低いのですが、ゲーム中に大量に存在するアップ系アイテムの使用によってキャラの能力値を変えることにより、難易度がだいぶ変わるようになっています。ですので、戦闘を激しくプレイしてみたい方には、アップ系アイテムを使わないクリアなどをお勧めします。なお、そのあたりのくわしい情報はホームページで紹介していますので、プレイする前にまずは一度ご覧になることをお勧めします。

今後のバージョンアップ予定
ゲーム的にはVer.1.11の時点で完成です。今後は重要度の高いバグを発見次第、随時バージョンアップしていきたいと思っています。それではみなさん、熱いキャラたちが織り成すド派手な決戦をどうぞお楽しみくださいませ。