「いじくるつくーる」は、レジストリを操作することで、Windowsのさまざまな設定を変更できるユーティリティ。カスタマイズできる項目が多いことが大きな特徴。Windows付属のレジストリエディタとは異なり、用意されたすべての項目に説明が付けられているため、どのように変更できるのかがわかりやすい。スクリプトファイルを追加することで、ユーザが自分で設定項目を追加することも可能だ。設定変更可能な項目は計30以上。「システム関連」「起動時に実行」「シェル関連」「ゲーム」「Windows NT/2000/XP」などでカテゴリ分類されている(項目数、カテゴリ名/数は、インストール先の使用OSで異なる)。
「システム関連」では、ウィンドウの最大化時やドラッグ時のアニメーションの設定、ブラウザのタイムアウト時間をはじめとしたネットワークの設定、システムの禁止設定などのOSの基本部分に関わる項目を変更できる。
「起動時に実行」では、Windows起動時に実行するアプリケーションや、次回起動時に一度だけ実行するアプリケーションなどを指定可能だ。
「シェル関連」では、コンテキスト(右クリック)メニューに任意のソフトを登録したり、ドライブやマウスカーソルなどのグラフィックを変更したり、エクスプローラの動作を変更したりといったカスタマイズができる。
そのほか「ゲーム」では、フリーセルやマインスイーパのハイスコアを編集できるほか、「WindowsNT/2000/XP」では、Windows NT/2000/XPでしか変更できない固有の設定を変更できる。
レジストリで変更できる項目は無数にあるが、「いじくるつくーる」では、用意されていない項目を、ユーザ側で登録することもできる。項目の作成は「R-Script」と呼ばれるC言語に似た形式のスクリプトを利用する。レジストリのパスや簡単な命令を書き込むだけで新しい項目を作成できるという機能だ。「R-Script」を利用するには、設定画面でRSCファイルの関連付けを行い、作成したスクリプトを拡張子RSCで保存すればよい。RSCファイルをダブルクリックすれば自動的にスクリプトが実行される。
レジストリの変更には危険がともなうが、バックアップやリストア、システムの復元といった機能を搭載しており、事前にバックアップ作業を行っておくことで、万が一設定変更に失敗しても容易に復元できる。