「Caption Generator」は、簡単な操作でロゴ画像を作成できるソフト。テキストボックスに文字を入力し、フォントやサイズ、色などを指定して保存するだけで、アンチエイリアス処理されたロゴ画像を生成してくれる。保存可能な形式はBMP/JPEG/PNGの3種類。このうちJPEGでは圧縮率（画質）、PNGでは背景色の透過と8ビットカラー（256色）での保存をオプションで指定できる。最大10個のロゴを一括作成する機能がある。

操作は、ワープロなどでの文字書式設定と同様に簡単に行える。テキストボックスに文字を入力し、フォントやサイズを指定。さらに太字や斜体などの装飾と、文字色や背景色の指定を行う。これらの設定は即座にプレビューエリアに反映され、すぐに確認できる。あとは「名前を付けて保存」を実行すれば、画像ファイルとして保存されるという仕組みだ。出力されるロゴには自動的にアンチエイリアス処理が施されるため、輪郭のジャギーが目立たず、滑らかな仕上がりとなる。

操作の点では、いわゆるグラフィックソフト的な作業はいっさい必要なく、ただ文字を入力して保存するだけで、手軽なことこの上ない。また10個分まとめて作成できるので、たくさんのロゴを必要とする人にとっても補助的なツールとして使い道がありそうだ。

手軽さの代償というべきか、機能面はややあっさりとした印象だ。例えば、出力される画像のサイズは、縦方向はポイント数、横は文字数（と文字そのものの幅）によって自動的に決まってしまう。このため、バナーのように決められたサイズの中に文字を収める必要があるものには不向きだ。また、ボタン風に加工したり、文字に影を付けるといった機能がなく、「Caption Generator」単体では、初心者にとっては多少つらいものがある（影付き文字や中抜き文字などは今後の開発予定に挙がっているようだが）。上級者であればもちろん、他のグラフィックツールと組み合わせることで、便利に使えるだろうが、もう少し初心者寄りの機能があってもいいかもしれない。今後のバージョンアップに期待したい。

開発に苦労した点
アンチエイリアス処理を高速かつきれいに行うためにさまざまな工夫をしました。ここでいろいろと苦労したのですが、試行錯誤したところ、なんとか普通に使えるフォント品質になったと思います。インタフェースにも気を使いました。ユーザの目的をすぐに満たせるようにするため、徹底的にシンプルで直感的なデザインにしました。プレビュー機能も重たくなるのであまり付けたくなかったのですが、直感的なわかりやすさを重視したので付けることにしました。

ユーザにお勧めする使い方
Web用に作りましたので、一括作成機能があります。大量に作りたいときはそちらを使うと楽です。「ホームページ・ビルダー」や「Dreamweaver」等と併用すると便利です。またプレビューが重たいので、古いパソコンだとかなりもたつきます。なるべく速いCPUを積んだマシンで使うとよいと思います。

今後のバージョンアップ予定
まだやるべきことは多いです。バグをつぶしつつ使い勝手を上げていきたいと思います。何かアイデアがありましたらメールください。