「PIYO_PIYO」は、海面に浮かんだ複数の足場で小鳥を操作し、ステージ内の宝石をすべて手に入れることができればクリアとなるアクションゲーム。足場から落ちて、海に落下したらゲームオーバーだ。また、ステージによっては敵キャラがおり、この敵に触れてもゲームオーバーとなる。小鳥のジャンプできる回数には制限があるため、その回数内ですべての宝石を手に入れなければならないという、パズル要素も盛り込まれている。

ステージ開始時点で可能なジャンプ数は3回。ただし、宝石を一つ手に入れるたびに、ジャンプできる回数が3回増える。そのため、可能ジャンプ回数と宝石を手に入れる順番を考えておかないと、すぐにジャンプできなくなり、手詰まりになってしまう。

小鳥は【↑】キーで前進し、【←】/【→】キーで方向転換、【Ctrl】キーでジャンプできる。また、【Enter】キーでフィールドを90度ずつ回転できるほか、【↓】で横視点と上視点に視点を移動することもできる。上視点では全体の足場の配置がわかりやすく、横視点では、足場の高低差を確認しやすい。さらに、海に映る小鳥の影で、宝石との距離を掴むこともできる。ステージクリアに時間制限はないので、最初にステージと宝石の位置を確認するのがゲームのポイントとなる。

ゲームのもう一つのポイントは、数段飛びと空中での方向転換だ。ステージによっては1回のジャンプで飛び移れない足場があり、このときは最初のジャンプの一番高い位置でもう一度ジャンプする必要がある。ただし、遠くの足場の場合、それだけジャンプ回数を消費するので、手に入る宝石をさきに取っておくことが重要だ。

操作は、基本的に移動とジャンプだけとシンプル。また、時間制限がないので次の動きを考える時間がたっぷり用意されている。その上、何度でもコンティニューできるため、アクションが苦手なプレイヤーでも、時間をかければクリアできる内容になっている。

自由に視点方向を変更できるなど、操作性もよい。ただ、後ろに下がろうとして、おもわず【↓】を押してしまい、視点が切り替わることも多かったので、キー割り当てを自分で変更できるとありがたかった。

高低差を考えながら移動したり、タイミングよくジャンプする必要があるので、パズルゲームが好きな人、アクションゲームが好きな人、どちらにもうれしいゲームだろう。

開発中に苦労した点
キャラクタの位置関係、特に宙に浮いているキャラクタの位置が把握しにくいので、影を付けたり、視点変更できるようにしましたが（一人称視点は作者が3D酔いする性質なので却下しました）、それでもやはりわかりづらい。結局、それを頭で補完するのもゲーム性ということで、完結してしまいました。

最後に
「HSP」を開発されているおにたまさん、「3DACE」を開発されている西尾秀規さん、たくさんの音楽素材を公開されている「MIDI素材集のぺえじ」さんに感謝します。