「コミックゲッターPro」は、自分の手元にある本の購入状況などを把握するためのデータベースソフト。長編マンガなどでは、完結までに同じタイトルで数十巻以上発行されることが多く、同時に複数のシリーズを集めている場合、どのシリーズの何巻が未入手かわからなくなることがある。「コミックゲッターPro」では、データ管理を行うことで、書籍の収集状況を正確に把握できるようにしてくれる。

収集一覧ウィンドウでは、所有している書籍のタイトルと、その書籍のトータル発行巻数が表示される。タイトルの横には1から50までのセルが配置されており、このセルの色で収集した書籍や、書籍のトータル発行巻数が把握できる。緑色のセルは収集済みで、ピンクのセルは未収集、白色のセルはその巻が発行されていないことを表す。収集済み/未収集の状態は、セルをクリックするだけで簡単に変更できる。

書籍を登録するには、「新規登録」から書籍のタイトルとトータル発行巻数を入力する。すると各書籍の詳細情報がわかるメイン画面が表示される。ここでは、登録した書籍タイトルとトータル発行巻数分の緑のボタンが表示される。緑のボタンには1から最新巻までの数字が表示されており、収集一覧ウィンドウと同様、未収集の状態に変更できる。メイン画面では、タイトルと未収集データの情報のほか、著者名や掲載誌、発行年数、書籍の評価、表紙画像といった情報を追加できる。

未収集だった書籍を手に入れた場合は、検索画面でタイトルや著者、掲載雑誌名などから該当書籍を検索し、メイン画面でデータを書き換えられる。

「コミックゲッターPro」は、まだ購入していない残巻だけを印刷したり、現在所有している書籍リストの印刷ができる。このリストを印刷し、常にカバンに入れておけば「同じ巻を重複して買ってしまった！」という失敗はなくなる。

実は、一番便利に感じたのが「並べ替え」画面だ。ここでは、登録した書籍のタイトルと巻数、評価、著者などのデータが一覧表示され、それぞれのデータごとに並べ替えができるのだ。これは、書籍に購入時のカバーを付けたまま本棚にしまうユーザが、自分の蔵書状況を把握する場合などに、特に便利な機能だろう。

シリーズ本の残巻把握ソフトとして利用するだけでなく、自分の蔵書のデータベースとしても利用できるので、書籍などの所有数が多いユーザにはお勧めのソフトだ。

開発中に苦労した点
購入・未購入を色付きのボタンで表現してみよう……というアイデアは、そもそもはダイエット支援ソフト「VictoryDiet」のものぐさカレンダーを模したものですし、技術的にも高度なことを行っているわけではないので、苦労らしい苦労はなかったです。自分の欲求を満足する機能をいろいろ考えている過程が逆にとても楽しかったです。

ユーザにお勧めする使い方
タイトルと巻数だけでも登録が可能ですから、まずは整理のつもりでお持ちのコミック本を登録してみてください。あとはお好みで「著者名」「掲載されていた雑誌名」「発行期間」「評価」などを登録すれば、あとでさまざまな分析に利用できます。また、スキャナをお持ちでしたら、ぜひ表紙の画像を取り込んでみてほしいですね。収集、登録の楽しさが何倍もアップすると思います。「残巻印刷」機能で未購入分の巻数だけを簡単に印刷させることができますので、お出かけの際にはぜひどうぞ！

今後のバージョンアップ予定
どういうわけか弟もやっぱりブックオフジャンキー……。離れて暮らしていますが、それぞれの土地の古本屋でお互いの不足分を買ってあげたりしてます。そんな「家族、知人との連携機能」なんかもおもしろいかな？　って思っています。ほかにも自分のお気に入り順にランキングリストを作れる「勝手にランキング機能」や感動したページやセリフを残していける「感銘ページ、セリフ登録機能」……などを考えています。みなさんのアイデアもぜひお待ちしております。

そのほか
赤ちゃんの名づけ、育児日記をはじめ、料理レシピやダイエット、筋トレ……などなど、生活をちょびっと楽しくする家庭・趣味系支援ソフトを多数紹介していますのでホームページにも遊びにきてください。