フォルダ内のテキストファイルに指定文字列が含まれるか検索し、その検索結果をもとに文字列置換やファイル分割・結合を行えるユーティリティ。検索文字列内で正規表現を利用することもできる。「テキストファイルワークス」は、フォルダ配下の指定拡張子に対する文字列検索を行うためのソフト。検索結果を一覧表示した上で、文字列置換、ファイル分割・結合を行う。対象拡張子として、TXT/HTM/HTML/CGI/PL/BAT/INF/INI/CSVファイルを選択できるほか、任意の拡張子を指定することもできる。
文字列検索は、メイン画面で「検索文字列」と「フォルダ名」の各コンボボックスを設定するだけ。それによって得られた検索結果が、画面中央の「チェックリストボックス」にヘッダ(ファイル名)+検索文字列を含む行の一覧形式で表示される。検索文字列の置換も行える。ただし、置換ではファイルの書き換えを直接行わないため、別途「置換え結果を上書き」を実行する必要がある。また、対象フォルダから検索文字列が見つかったファイルのみを絞り込むことも可能。この機能を使えば、複数の文字列を含むファイルを探したい場合に役立つ。なお、検索・置換文字列は正規表現にも対応している。
大きな特徴といえるのが、検索ファイルの分割・結合を行える点。検索結果のヘッダ部分でコンテキスト(右クリック)メニューの「ファイルの分割」を選択すると、検索文字列を含む列を区切りとしたファイルの分割ができる。ファイル名は、「○○1.txt」「○○2.txt」のように、元ファイル名の末尾に連番が付加される。分割方法は3通りあり、検索文字列が分割後のファイルの(1)文頭に位置するような分割、(2)文末に位置するように分割、(3)分割された両方のファイルに重複して位置するような分割から選択できる。
一方、区切り部分に任意の文字列を入れて行うファイルの結合は、検索、絞り込みといった処理後にファイル結合を行うことで、対象文字列を含むファイルのみを結合できる。
設定は「設定」と「表示設定」に分かれている。「設定」では、検索対象拡張子の選択、サブフォルダを検索するかどうか、外部エディタを使用するかどうか、検索時のFuzzy辞書利用、ファイル結合時のファイル区切り文字、ファイル分割時の条件設定を行える。「表示設定」ではタブごとの配色、フォントサイズを設定できる。