最大200個の履歴を保持・再利用できるクリップボード拡張ソフト。あらかじめ登録したデータを再利用することもできる。PPC版「CopyPaste」をOS Xネイティブ対応にしたもの。「CopyPaste-X」は、アプリケーションなどからコピー/カットされたテキストや画像などのデータを一時的に保存するクリップボードの機能を拡張するソフト。クリップボードで保持する履歴の数を増やしてくれる「クリップリコーダー」、頻繁に利用する登録済みのテキストや画像をすばやく利用できるようにしてくれる「クリップ拡張」の二つの機能からなり、それぞれのパレットから利用する。
「クリップリコーダー」は、標準では1個の履歴しか保持できないクリップボードを最大200個まで拡張してくれるもの。クリップしたデータは「クリップポードパレット」に取り込んだ順番にリスト形式で表示される。リスト番号横の「P」ボタンのクリックや、【command】+【P】+【(番号)】のキーボードショートカットで、データをアプリケーションなどに直接ペーストできる。クリップボードにデータが追加されるたびにリストの番号が順送りされ、200個を越えるとデータは削除される。
一方、「クリップ拡張」では、クリップしたデータを保存して再利用することが可能。データの登録は、パレット上のボタンクリックやドラッグ&ドロップ、キーボードショートカットで簡単に行える。データのペーストは「クリップリコーダー」と同様の操作で行う。パレットは「クリップセット」として複数を作成・保存し、切り替えて使えるようになっている。例えば「メールアドレス(会社)」「パスワード」などと分類・管理すれば、簡易データベースとしても利用できる。
また、保持しているテキストデータ編集用として「クリップエディタ」が付属する。フォント(サイズ/色/スタイル)を1文字単位で編集できるほか、行揃え、画像/サウンドの貼り込み、検索、さらには大文字/小文字変換、日付や時刻の挿入、ワードリスト(テキスト中に使われている単語の一覧)作成などの機能がある。