「Resolution Manager」は、Windowsにログオンするユーザ名に応じて画面モードを変更したり、アプリケーションソフトごとに設定した画面モードに切り替えたりしてくれるソフト。必要に応じて異なる解像度へ変更することも容易だ。「画面のプロパティ」で行える画面モードの変更と同様に、画面解像度/色数/リフレッシュレートを指定して画面モードを変更できるほか、3種類までの画面モードの登録・切り替え機能、アプリケーションごとに解像度を設定できる機能を備えている。

設定画面は、内容により「システム画面モード変更」「ユーザー画面モード設定」「アプリケーション画面モード設定」の三つに分かれており、タブで切り替えて使用する。

「システム画面モード変更」では、よく利用する画面モードを「設定1」〜「設定3」のラジオボタンに登録できる。登録は、解像度/色数/リフレッシュモードを選択し、保存するだけでよい。登録した画面モードを適用するには、それぞれのラジオボタンを選んで「適用」ボタンをクリックする。なお、現在の画面モードはボタンクリック一発で取得できる。

「ユーザー画面モード設定」では、ログオンユーザごとに指定の画面モードで起動させることが可能。「システム画面モード」同様、解像度/色数/リフレッシュレートを設定し、ユーザ名を入力して保存する。設定した画面モードを確認するためのテスト機能もある。

「アプリケーション画面モード設定」では、利用するアプリケーションごとに画面モードを設定することが可能。アプリケーションと画面モードの組み合わせでデスクトップにショートカットを作成し、ショートカットのダブルクリックで指定の画面モードに変更する仕組みだ。

指定された画面解像度、色数でないと動作しないゲームを利用するユーザや、解像度を上げてレタッチする機会などが多いユーザは、「画面のプロパティ」を頻繁に修正する必要があり、不自由さを感じていることだろう。

「Resolution Manager」を利用して、使いたいアプリケーションソフトの解像度を登録しておけば、ソフト起動時に設定解像度に変更される。ソフト終了と同時に、元の画面モードに復帰されるので便利だ。

ログオンユーザごとに画面モードが変更される機能も便利で、パソコンを共用しているときはもちろん、自分だけのパソコンでもユーザ名を複数登録しておけば、利用環境に応じてログオンすることで、画面モードを好みに応じて自動的に変更できる。

利用環境に応じて画面モードを頻繁に修正しているユーザには、特に重宝するソフトといえる。

開発中に苦労した点
面倒だった点は、グラフィックカードがサポートしている解像度情報の管理です。ピクセル数・色数を選択すると、使用できるリフレッシュレートが制限されるので、C++言語を使って解像度情報管理クラスというのを作りました。

ユーザにお勧めする使い方
アプリケーションソフトごとの画面モード変更機能は、上で書いたようなグラフィック関連ソフト（ゲーム・TVなど）や、ソフトやWeb関連開発時のテスト環境などに使えるのではないでしょうか。ユーザごとの画面モード変更機能は、家族などで1台のコンピュータを共有して使う場合に、それぞれのユーザで解像度を設定したいときがあると思います。もともとNT系Windowsではユーザごとに解像度を設定できるらしいですが、このソフトを使うと一括管理できて、簡単に設定できると思います。

今後のバージョンアップ予定
解像度関連のネタがないです（笑）。基本的にバージョンアップする予定はないですが、不具合とか要望があれば、そのつどバージョンアップしたいと思います。