「MOLA」は、主人公のMOLAとKURARAの2体のキャラを操作する一風変わったアクションゲーム。1PLAYと2PLAY（2P同時プレイ）の2種類のゲームモードがあり、いずれのモードでもキャラを2体使って戦うようになっている。1PLAYでは、スペースキーを押すことで使用するキャラを切り替えられる。使用中のキャラがやられてしまった場合は、自動的にもう一方のキャラに制御が移る。2PLAYでは、二人で1体ずつ操作する。

MOLAとKURARAの能力はまったく同じ。左右への移動とダッシュ、ジャンプ、しゃがむといった動作を行うことができ、パンチで敵を攻撃できる。また、一方のキャラがそばにいる場合は、持ち上げて敵に向かって投げつけられる（投げられたキャラは無敵状態になる）。

High/Lowの2種類のTensionゲージがあり、ゲージをためて必殺技を出すことも可能。敵に攻撃が当たるとHighTensionゲージがたまる。満タンになると、敵を画面の端まで吹っ飛ばす必殺パンチを出すことができる。LowTensionゲージは逆に、敵の攻撃を受けるとたまっていく。満タンになると、画面上のすべての敵にダメージを与える必殺技を出すことができる。

MOLAとKURARAには決まった数のパワーとライフがあり、敵の攻撃を受けるとパワーが一つずつ減っていく。パワーが0になるとライフを一つ失い、2体ともライフが0になるとゲームオーバーとなる。

手強い敵でも一撃で吹っ飛ばせる必殺パンチはなかなか爽快である。威力ももちろんだが、敵が吹っ飛んでいく様がビジュアル的に楽しい。強力な敵に備えてゲージを温存しておいたり、すでにグロッキーな敵をさらにタコ殴りにして強引にゲージをためたりといった駆け引きができる点もうれしい。

ただ、ステージが一つしかなく、その唯一のステージも短めである点には少し物足りなさを感じた。オープニングに出てくるようないろいろな敵ともう少し長く戦いを楽しみたい気分だ。

特にアクションゲームを作ってみたいという思いが強く、「2P同時プレイが可能な、いままでにないケームを」と思ったことがこのソフトを作るきっかけとなっています。大規模なプログラムを組むこと自体が初めての経験だったので、先生に教えてもらったり、サンプルプログラムを参考にしたりと、とても苦労しました。特にグラフィックで処理を速くするためにDirectXの使い方をマスターしたことが苦労した点です。

このゲームは友達と一緒にいろいろなプレイを試してほしいです。1Pでもおもしろくプレイできるように頑張りましたが、やはり2P同時プレイが最高です。二人で協力して敵をボコボコにしたり、逆に仲間をわざと敵の方へ投げるなど、いろいろな楽しみ方ができます。

オプションでゲージを常にMAXに設定できるようにしたので、それも試してみるとおもしろいですよ。