テキストを階層的に管理できるアウトラインプロセッサ。ツリーを管理する部分とテキストエディタ部分が別のウィンドウに分かれているのが特徴。エディタ部を好みのエディタに入れ替えることもできる。「TreeProoF」は、テキストを見出しのレベルに応じて階層的に表示し、管理・編集できるアウトラインプロセッサ。レベルや前後関係の変更を簡単に行えるのは一般的なアウトラインプロセッサと同様だが、見出しのツリー構造と本文がそれぞれ別のウィンドウに表示されるのが大きな特徴である。
ツリー部で選択した見出しを開くと、タブ切り替え方式を採用したエディタ部に読み込まれる。タブの切り替えはエディタ部で行えるのはもちろん、ツリー表示部で見出しを選択すると、それに連動してタブも切り替わる。ツリー表示の下には検索結果を表示したり、ドラッグ&ドロップで見出しを登録したりできるリスト領域が用意されている。
ツリー部の見出し操作は、一般的なアウトラインプロセッサとほぼ同様。階層の変更はドラッグ&ドロップ操作でのみ行える。ツリーウィンドウでは、見出しに付くアイコンを4種類の中から選べる。また、オプションで設定することにより、
- ツリー部の見出しの代わりに本文の1行目を表示する
- ツールバーのすぐ下の「テキストペイン」に本文を表示する
- ツリーペインを隠し、画面左端にマウスポインタが来たときだけ一時的に表示させる
といったことも可能。見出しの作成は「アイテム作成」「子アイテム作成」のコマンドで行えるほか、ペースト機能を利用した「子として貼り付け」で行うこともできる。見出し(アイテム)を退避(一時的にツリーから消す)したり、復帰(ツリーに再表示)する/子として復帰するといった機能もある。
検索・置換機能では、「検索対象として見出し(ツリーのタイトル)」「本文」「両方」の三つから選択できる。実行する範囲も「全ノード」「選択中のノード以下」「リストされているアイテム」の三つから選べる。正規表現を使用することも可能だ。検索結果を新規の検索結果と入れ替えるか既存のリストに追加表示するかを選べる。リストペインに表示された見出しは、チェックボックスにマークして目印を付けられるほか、ダブルクリックすれば、エディタ部に内容を表示できる。
「TreeProoF」全体のオプションとして、各ペインの配色やキーボードショートカット、新規アイテム作成時に自動挿入される見出し(初期設定ではタイムスタンプが挿入される)などのカスタマイズが可能だ。クリップボードを監視して、テキストデータが転送されたら、あらかじめ指定しておいた見出しの下に子アイテムとして追加するというオプションも搭載されている。
ファイルは独自のtpf形式で保存できるほか、階層構造を記述したテキストファイルとしてエクスポートすることも可能。インポートは独自ファイルと階層テキストの双方に対応する。