ソフトを開発しようと思った動機、背景
Webブラウザ「Opera」との出合いが、私とマウスジェスチャーとの出合いでした。マウスカーソルをツールバーまで移動させなくても、その場でマウスを動かすだけでさまざまな命令を実行することができる、非常に便利な機能だと思いました。その後、現在も大変重宝して使用している「MDIBrowser」(武田光平さん http://homepage2.nifty.com/k-tak/)にマウスジェスチャーの機能が搭載され、ジェスチャーのパターンや割り当てる機能を自由に設定することができたため、Webブラウズ時のマウスジェスチャー依存度は更に高くなっていきました。「この便利な機能を他のソフトでも使えないだろうか?」と考えたのが開発の動機です。
開発中に苦労した点
例えば、右ボタンを押しながらマウスを左に移動したとしても、使用者がジェスチャーをしたいのか、範囲選択やドラッグ&ドロップ等の通常のマウス操作をしたいのかを判断する必要があります。その判断方法が開発当初からの悩みでした。
Ver.1.06から導入した、マウスボタンを押してからタイムアウトとして設定した時間内にマウスの移動を開始すればジェスチャーとして認識、タイムアウト後に移動を開始した場合は通常のマウス操作とするというタイムアウトの概念によって、上記の問題はほぼ解決したと思っています。
ユーザにお勧めする使い方
「マウ筋」を初めて起動したときには何も設定がありません。アプリケーションを使用していて、よく利用する機能なのにツールバーボタンまでの移動が面倒だと思ったとき、また、いつのまにか設定もしてないのに勝手にジェスチャーしてしまっていることに気がついたときに、その操作を「マウ筋」に設定していただければよいと思います。
今後のバージョンアップ予定
現在のVer.1.07で、マウスが画面の端に移動したときに命令を実行する「コーナーマウス」の機能や、押したマウスボタンの組み合わせによって命令を実行する機能等を実装しました。そのほかにも、タイムアウトの概念を適用せずに(ジェスチャーと通常の操作の区別はできませんが)ジェスチャーを行うかという設定もアプリケーション別にできるようになります。
その後はできることから、また、私自身が「マウ筋」に求めているものから外れない程度に、みなさんのご要望に応えていければと思っています。
(ピロ)